有機栽培、自然農法、不耕起栽培のおさらいと課題について
河口湖で接骨院を営みながら農業をしております。
患者さんから、どの野菜を選んだらいいのか質問をされることが増えました。
例えば
・有機栽培は身体にいいの?
・無農薬は身体にいいの?
・自然農法は身体にいいの?
だいたい同じ質問をされることが多く、いつもこのように回答しています。
「あるものを美味しく頂きましょう!」
何を食べて良い、悪いというのは対立をあおるだけで、はっきり言って好みです。
この二極化構造から脱して物事を考えない限り、話がすすみません!
ということで、まずは栽培方法のポイントについてのおさらいをしてゆきます。
結論から言います。
有機栽培は肥料ありきの技術!
自然農法は虫や微生物ありきの技術!
不耕起栽培は場所による!
有機栽培について
主に動物性の糞を発酵させた堆肥を畑に入れ栽培します。
つまり、外部の何らかの物質を畑に入れて栽培する技術です!
無農薬栽培だったとしても、動物の糞尿を利用します。
ということは、畑に動物由来の抗生物質が混入しているかもしれませんね。
これを無農薬と表現していいのか分かりません。
【メリット】
管理がしやすく収量が安定しやすい
【デメリット】
土地が疲弊しやすい
自然農法について
畑が持つ力を最大限に引き出す栽培方法です。
虫や微生物、雑草とのバランスを維持しなければならないため、無農薬が基本です。
例えば米ぬかを畑に入れる場合、その米ぬかは無農薬栽培なのか?
もし慣行栽培の米ぬかなら、微量でも畑に農薬が混入することになります。
【メリット】
病害虫が少ない
【デメリット】
品質や収穫量が安定しない
不耕起栽培について
土を耕さないで作物を栽培する方法です。
トラクターなどの大掛かりな農耕機械が要らないため注目を集めておりますが、一概には良し悪しを語れません。
そもそもなぜ耕すのかと言えば、雑草対策です!
それに耕そうが耕すまいが、野菜は育ちます!
収穫量は耕しても耕さなくても大差ないと思いますよ。
【メリット】
家庭菜園レベルの機械でOK
【デメリット】
雑草対策のコストが増える
契約農家の私の本音!?
契約農家として無農薬・高品質の野菜を納めています。
固定種で無農薬、肥料は植物性の米ぬか、油粕、腐葉土だけ。
部分的に黒マルチを使います。
100%自然農で出荷して食べていくのは不可能です!!!
臨機応変に栽培方法や技術を組み合わせて品質と納期を守らなければなりません。
栽培方法の先生や普及員をやるなら、100%でやりますけどね(笑)
簡単にまとめてみました!
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