見出し画像

【振り返り】名護に来てから感じる「割高」感

みなさん、こんにちは。福谷です。

今日で名護キャンプの第1クールが終わりました。
沖縄らしくない「寒波」のなかでの練習が続きましたが、ブルペンに2度入り、怪我なく終われたことにひとまず安心しています。

ダボダボユニフォームが記事になり、たとえそれがきっかけだったとしても、新庄さんと話せたのは良かったです。
ただ、それ以上にメーカーさんの対応が素早く丁寧で、2日後にはホーム用ビジター用すべてのズボン4本の調整を終えてくだったことにびっくりしました。
他の選手のウェアの調整もあるなかで、大変な作業だったと思います。
本当にありがたい限りです。

投げる面ではラプソードでボールの質を、そしてバイメカ(バイオメカニクス)も計測しましたし、トレーニング面ではS&C(ストレングス&コンディショニング)のスタッフたちに身体の使い方やクセ、パワーなどをチェックして頂きました。
文字通り「現在地」の確認です。

僕はこれまで10年以上プロ野球でプレーするなかでさまざまなケガをしてきました。
やはり「ケガをへらすこと」はとても大切なわけで、そのために「何をするか」を日々考え、行動するうちに、知らず知らずのうちに出力を抑えたり、身体をコントロールしすぎてしまったりしていると近年感じていました。
そのあたりの「ブレーキ」を外して、良いタイミングで、良い姿勢で、ムダな力を使わずに最大限パワーを発揮することを日々意識してトレーニングしています。
「年齢」というハンデを抜いても、僕のフィジカルレベルはまだまだショボいです。
このクール中のトレーニングだけでも、嫌というほど思い知らされました。

現時点でも昨年並みの出力がブルペンで出ていますが、トレーニングで改めて1から身体を鍛え直して、自分が培ってきた技術に、そのパワーを乗っけていきたいと思います。


キャンプが始まってから4日間、僕が1番強く感じているのが、タイトルにも書いた「割高」感です。

イメージ的には株価での割高に近いと思います。

企業の株価において「割高」な状態は、資産や収益率などから考えられる本質的な企業価値より、そのときの市場価値が高すぎる状態のことですね。
僕は株にくわしいわけではありませんが、今の自分の状況が、その「割高」に近いんじゃないかなぁと思ってるわけです。

1日にブルペンに入った後、歩いてサブグラウンドに戻りましたが、そのときたくさんの報道陣の方に(時計で例えると1時から11時の範囲で)囲まれて取材対応をさせて頂きました。
「こんなに囲まれたことあったっけ?」って感じです。
昨年、シーズン通して活躍したわけではない、後半戦に少し投げられただけの、しかもシーズン途中に「今年で終わりかも」と考えてしまっていた選手が、次の年にここまで注目されるなんて思うわけないですよね。

この状況に戸惑いつつも、同時に冷静にもみられてるかなと思います。
目新しいものに注目が集まりやすいのは、重々承知しているからです。
「それがプロだ」と言われればそこまでですが、毎年ルーキー選手はそういった意味で大変だろうなぁと思います。


この仕事を続けてきて思うのは「それはそれ、これはこれ」と評価的なものとプレーを区別することができたらラクだということですかね。
そこを区別できずに、コントロールできないものを気にしすぎたり、戦ってしまったりすると、時間もエネルギーももったいないですから。

なので、今の状況を僕は「今は注目を浴びる時期なんだなー」くらいに割り切って、「だから俺はすごい」とは1ミリも思わず、むしろ基本的には何苦楚精神で自分の現在地を高い方向にズラすことだけ考えて日々過ごそうとしています。


明日は初めてのオフなので、部屋でゆっくりしたり、散歩したり、すこし買い物したりできたら良いなぁと思っています。
「回復」をテーマにしている僕にとって、オフも立派な練習日ですね。

良い時間にしたいと思います。

今日もありがとうございました。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集