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心が折れかけたとき、母校の試合が教えてくれたこと

お久しぶりです、福谷です。
前回のnoteを更新してから、およそ2ヶ月が経ちました。
僕のnoteを待っている数少ないファンの方々、なかなか書けずにすみません🙇‍♂️
久々の遠征ということで、書く時間をしっかり確保できましたので、今回はよろしくお願いします。

この2ヶ月間すべてを振り返るのはむずかしいので、7月10日にナゴヤ球場で投げてから、何を思い、何をして、どのような変化があって今に至るのかを書きたいと思います。

心の中で、何かが切れた

7月10日はナゴヤ球場で、ソフトバンク戦に先発しました。
結果は4回5失点で、リチャード選手にホームランを打たれたところで、自分の心の中で張り詰めていた何かがプツンと切れる音が聞こえたような気がしました。
「打たれたから」というショックはもちろんありましたが、その先に見据えていたものが一気に遠ざかったような気分でした。

悔しい気持ちを晴らすため、ガムシャラに練習することをまずはじめに考えましたが、次の登板まで2週間ほど間隔が空く予定だったので、一度ブレーキを踏んでリフレッシュすることを選びました。
友人や知り合いに連絡して食事に行ったり、家族で遊びに行ったり、そして、母校(横須賀高校)の試合を観に行ったりもしました。

母校の試合を観て気付かされたこと

母校の試合を観に行くのは、選手になってから初めてです。
たまたま練習後に行ける時間での試合でしたし、監督とも知り合う機会がこのオフにあったので、思い切って友達を誘って行くことにしました。
学生との接触を避けるため、スタンドの上の方に座って応援しました。

記念にチケットをパシャリ

野球のプレーを見るとなると、テレビ画面でハッキリとした映像を見るか、ベンチや記者席など臨場感のあるところから見ることがほとんどなので、あれだけ遠くから見ることはとても新鮮で、野球じゃないものを見ている気分にもなりました。
ストライクなのかボールなのか、どんな変化球を投げてるのかもハッキリわからない角度から、ベンチで声を出している選手の動きを含めて俯瞰的に、ぼーっと見ていると「試合中の自分も、あの広いグラウンドでプレーしてる1人に過ぎないんだよなー」って気持ちになりました。

マウンドがとても小さく見えたので「あんな小さなところで足掻いてもしゃーないか」みたいなよくわからない感情になったのを覚えてます。

変わった『ピッチャー像』

母校の試合を観てから、自分の中にあるピッチャーのイメージが変わりました。
練習やトレーニングの中身に大きな違いはありませんが、おそらく練習中、試合中の振る舞いが変わったと思います(たぶん)。

結果的に、たまたま良い結果に結び付いているので「これが正解だ」みたいな雰囲気が出てしまいそうになるのですが、そうではないです。たまたまです。
ただ、『野球の90%はメンタル』という本があるように、メンタル、考えかた、モチベーションの要素がプレーに与える影響は思ったよりはるかに大きいんだと気付かされました。

ピッチャー像が変わって、いまどんなことを考えてマウンドで投げているのかは、また機会があれば深掘りして書けたらいいなと思っています。

そのことよりも、今回は7月8月とフィジカル面で意識していたことについて書かせてください。
メディアの方には既にお話ししたことですが、もう少し具体的に書きたいと思いました。

自分の身体を扱えるのか

6月の頭から7月にかけて、意図的に体重を減らしました。
3から4キロくらい絞って、今はそこからほんの少し増えた状態です。
数字にこだわっているわけではなく「自分の身体を扱えているのか」という判断基準で考え、NOだったので減量し、少しYESに近づいてきたので今はキープしている感じですね。

たとえばスクワットをするとき、重量が重すぎてフォームがぐちゃぐちゃだったり、狙った効果が得られなかったりしたらどうするかというと、まずは重量を下げますよね。
重量を下げたらフォームが良くなり、狙い通りの効果が得られたなら、その重さでトレーニングを繰り返して、ふたたび重量が上げられるようになるまで鍛えます。

同じことが身体の重量にも言えるんじゃないかなって思ったわけです。
シーズンオフにしっかりトレーニングして筋肉量や体重が増えたけど、その身体を扱えているかはまた別問題だと思います。
個人的には、春先からハムや腰回りに強い張りを感じることがたびたびありました。

チームのトレーニングコーチといろいろ話しながらトレーニングやケアを決めているのですが、6月のあるとき呼吸を見直してみると、呼吸筋や腹筋群が手や足の重さに負けてしまうことがわかったんです。

そこから体重を減らしつつ、トレーニングや走ることを通じて、若い選手たちに負けないくらいうまく身体をコントロールすることを目標に日々トレーニングしてます。

子どもが体操教室や体育の授業で学ぶマット運動や鉄棒なども、いま思うととても大切なトレーニングだったんだなと思います。
自分が子どもの頃、そういったところから逃げていたツケが選手になった今回ってきたんだと反省し、子どもといっしょに家で遊びながら運動してます。


走ることで言うと、僕の大好きなYouTubeチャンネルの1つ『走りの学校』の和田さんが「走りは究極のコアスタビリティトレーニング」と仰ってました。

引用:https://youtu.be/K8giOR3I1_Q?si=AHROGnwIiFf_zdWA

この言葉を聞いたとき、走ることが今の自分に必要なトレーニングなんだと直感しました。
まだまだ発展途上ですが、そういったトレーニングの成果がマウンドで表現できるよう、歩み続けたいと思います。

残り1ヶ月ちょっと

今シーズンもレギュラーシーズンは残り1ヶ月と少しです。
多くの選手にとって人生の岐路となる時期でもあります。

そのセクションの後、どんな道に進むかはその人次第なんだけど、その人に決められない大きな力がはたらくのも事実です。
いろんなことがあり、迷うこともあるかもしれませんが、困ったら原点である「野球とどのように向き合いたいか」「次の世代に何を伝えたいか」に戻って、チャレンジし続けたいと思います。

ありがとうございました。
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