トルティージャ(Tortilla de patatas)
スペイン風オムレツと名前を変えれば「ああ、あれね!」という人も多いのではないでしょうか。
トルティージャとは
前述のとおり、一般にはスペイン風オムレツ等と呼ばれています。
綴りは”Tortilla”と書くのですが、タコス生地に使われるトルティーヤも同じです。タコスの本場であるメキシコでは、スペイン風トルティーヤ(Tortilla de Española)と呼ばれています。
語源
トルティージャの語源は、ローマ時代に合ったトルタという菓子が語源。
現在もトルタ・カプレーゼなど、イタリア菓子にその名が残っています。
なお、洋菓子のタルトもこのトルタが語源です。
イタリアではトルティージャに似た料理のことをフリッタータと呼びます。
起源
スペイン高等科学研究所(CSIC)のハピエル・ロペス・リナヘという科学者が、“El Semanario de Agricultura y Artes dirigido a los Párrocos” ――司祭に向けて発行されていた農業と芸術に関する週刊誌――の第85号にじゃがいものオムレツを作ったという記載を発見しました。
週刊誌第85号の通信記録には1798年2月27日と記載されており、少なくともその日付の前にはじゃがいものオムレツが作られたことが確実とみられています。
トルティージャの作り方
お店で食べるとちょうどいい大きさのフライパンやカッティングボードなどに盛り付けて出てくるので、いざ「つくる」となると敷居が高くなりがちですが、実はとても簡単です。
今回は基本ともいえる、ジャガイモとタマネギのトルティージャの作り方を紹介します。
材料
・じゃがいも 中2個
・玉ねぎ 中半個
・鶏卵 4個
・自然塩 小さじ1/2
・オリーブオイル 適量
作り方
玉ねぎは薄切り、じゃがいもは皮を剥いて4等分して3mm厚のイチョウ切りにしてボウルに入れます。
玉ねぎ、じゃがいもに塩を振り、オリーブオイルを振りかけて全体に行き渡るように混ぜ合わせます。(炒めるときに具材同士がくっつかないよう、コーティングするためです)
混ぜ合わせた玉ねぎ、じゃがいもをオリーブオイルごとフライパンに流し込み、中火で焦げないように混ぜながら炒めます。
新しいボウルに鶏卵を割り入れ、菜箸などでコシがなくなるよう切るように混ぜ合わせておきます。
フライパンの玉ねぎ、ジャガイモの表面が全体的に焼き色が付く程度まで火が入ったら、4の卵液を流し込みます。
フライパンを前後に揺すり、菜箸で円を描くように混ぜながら焼いていきます。
八割程度火が入ったらフライパンの中身を滑らせるようにして皿へ移動し 、皿の上の具材をフライパンの上に裏返して焼きます。
全体に火が通ればお皿に盛り付けて出来上がりです。
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