最悪の未来を考える(1)都会に対する憎悪
・子供がいない地域社会の到来
私は今、生まれ故郷である人口若干3万人弱の地方に住んでいる。とある理由から30才にして久方ぶりに帰郷することになったのだが、田舎の荒廃ぶりは凄まじい。まず、昼と夜でまるで別世界のように人の移動が異なる。昼間は仕事による経済活動のためか、車の往来はそこそこ多い。しかし、19時を過ぎる頃、あたり一面が暗闇に包まれる。少し前までならば、飲み屋街や商店には活気があったのだろうが、今はもはや風前の灯火といった感じで、孤立した個人店舗が、わずかばかりの大人