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故郷・ふくしまのために、料理を通じてできることを

「ふくしまおこしびとPlus」ではふくしまの地域づくりに関するキーパーソンや関係人口の方に、福島の魅力や想いをお話いただきます


本田よう一さん(ほんだ よういち)さんプロフィール
 
ふくしま応援シェフ。料理家。栄養士。1983年生まれ、福島県泉崎村出身。福島と東京で家庭料理を中心にTV、書籍、雑誌、webなどで活躍。
レシピ考案をはじめ、料理教室講師、商品開発など活動は多岐にわたる。野菜をたっぷり使い、素材の味を活かしたレシピを得意とし、 家族みんなで楽しめる味付けに定評がある。「食べてくれる人にやさしく。作ってくれる人にもやさしく。」をモットーとしている。

料理に関する仕事をはじめたきっかけを教えてください。

高校生の時に、祖母の認知症と両親の共働き、姉たちの上京などの環境要因があり、週5回、家族の晩ごはんを作っていました。高校卒業後、東京にある栄養士の専門学校に入学し、栄養士の資格を取得しました。
同時に、「カメラマンになりたい。自分は特別だ!」と思い、カメラのワークショップに参加しました。そこで、ある方に「料理が好きなら、料理を撮るカメラマンになればいいよ」という言葉をいただき、それがきっかけでカメラマンとしても同時に活動を開始しました。
 
2006年頃に、料理を本格的に撮るようになり、出版社等へ営業にも回っていましたが、厳しい言葉を言われたりでなかなか受け入れてもらえず、苦戦していました。そんな中、料理系雑誌の編集者さんが「毎月、写真がなくてもレシピだけでも持っておいで」と、言ってくださいました。その時は優しくしてもらった言葉が心に染み、それから毎月、テーマを決めて30品レシピをつくるということを1年半くらい続けることができました。
 
その雑誌は高校生の時にレシピを参考にしていた雑誌でした。あとから分かったことですが、編集者さんは当時もその雑誌を作っていた方でした。
これらの出会いから、影響を受けて、人生が動き出します。

ふくしまへの想いなどあればお願いします。

仕事が軌道にのりはじめた28歳の時に東日本大震災がありました。当時は有名なシェフたちや料理研究家が炊き出し等、それぞれできることをやっていて、まだまだ名前が広まっていない自分ができることは少ないように思えて歯痒かったです。
でも、できることを少しずつやっていこうと思いレシピサイト「ふくごはん(http://fuku-gohan.net/)」を立ち上げ、福島の食材を使ったレシピを多数掲載しました。(現在更新は休止していますが、ありがたいことにサイトは残していただいています)
 
その後、雑誌やテレビ、web等にレシピを載せてもらえるようになりました。
福島のテレビや新聞、フリーペーパー、イベント等多数声をかけていただいてから現在に至るので、福島の仕事を基本は断らないようにしています。
 
できることは少しずつ、何かにつながると思ってやっています。
それはこれからも変わらず、続けていると見えることもあるし、できることも確実に増えていっています。

今後取り組みたいことはありますか。

今後も変わらず、福島と関わっていく。これだけです。
できることを一生懸命にやっていく。
コロナ禍の時期は、料理教室やイベントも減ってしまったけど、最近は、少しずつ、戻ってきていて、福島に帰る回数も増えて嬉しいです。

本田よう一さん
https://youichi-honda.com
Instagram https://www.instagram.com/youichihonda/

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