喜多方アスパラを通じ、“人が集まる畑”づくり
「ふくしまおこしびとPlus」ではふくしまの地域づくりキーパーソンや関係人口の方に、福島の魅力や想いをお話いただきます
Profile
農業生産法人株式会社エガワコントラクター 代表取締役。一般社団法人COOLAGRI(クールアグリ)専務理事。
1986年生まれ。福島県喜多方市で育ち、大学進学と共に神奈川へ。 大学卒業後、バンクーバーで1年過ごし、帰国。 その後、農業生産法人(株)エガワコントラクターに入社、2016年に事業継承し代表取締役に就任。もともとの家業である建設会社のノウハウや重機を活かし、耕作放棄地の解消から、その後の野菜生産まで自社で一貫して行っている。開墾後の土地では、ただ野菜を作るだけではなく、収穫体験や交流を通して、“人が集まる畑”づくりを行っている。
クールアグリ
http://coolagri.jp/
アスパラ農家になったきっかけを教えてください
父親から「農業こそ若い力が必要になる産業。これからどんどん魅力に溢れていくから盛り上げていってほしい」と言われたのが、農業を始めたきっかけです。
もともと喜多方市はアスパラの産地として確立されていましたが、自分がアスパラ栽培に関わることで、産地の維持や発展に貢献できる部分も少しはあるかなと考え、栽培品目の一つとして継続して栽培しています。
「自分たちが食べたいと思える美味しい野菜を作る」という思いから、アスパラガスを中心に「サフラン」や「なつはぜ」等も栽培しています。
アスパラを通じての交流から得た気づきや想いはありますか
アスパラガスを販売するだけではなく、畑で収穫体験などのイベントを開催し、人との繋がりを大切にしています。アスパラは年中出荷できるわけではなく、春と初秋の年2回です。SNSを通じて予約販売の案内をし、実際アスパラが届いた後もどんな料理で食べたのか等を、SNSの投稿を通じて知る機会も多くなりました。このように、直接こだわりを伝えられること、そして逆に「ごちそうさま」を直接言っていただけることが増えたので、大変な時でもそれを励みにモチベーションを保てています。今後も相互に理解し合い良い関係を築けていけたらと思います。
今後取り組みたいことはありますか
今までは首都圏向けの販売が多かったので、今後は学校給食や地元スーパーへの出荷量を増やし、少しでも多くの地元の方に野菜を食べていただきたいです。