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人間の成長から成熟への突入

幕末。それは日本が欧米列強諸国に負けないような国を作るスタートとなった。いくつもの戦争を経て日本は先進国を上回るGDPでついに世界のTOPにまでなった。しかしバブルは崩壊し、国としての進み方を見直す事20年。ついに凄まじい勢いで成長してきた時代は終わり、欧州と同じような成熟時代に入ったのである。
成熟時代の特徴としては、集団よりも個人、お金よりも知識や哲学を重んじるのが特徴。ほとんどの人が最低限の生活や教育を受けれるようになった現在の私たちは成熟時代を生きる事となる。
100年や長い時だと400年も続く時代に表されるだけでなく、国家、コミュニティー、個人の中でも変化が現れ始めている。

個人的な成熟のきっかけ

30歳で任された店舗は今の会社のベースを作るような店舗になった。
在籍していた約3年半を振り返ると、毎月数字を追ったり、従業員満足度をあげたり、と自分のモチベーションとは裏腹にうまくいかない事が多くなかなかストレスがたまる毎日であった。
仕事は好きで毎日朝から夜まで働くのだが、何の為に、この積み重ねがどうなるのか、など幸せに繋がっている感覚はなく、どちらかというと自分の精神はすり減っていたような気がする。
少ないプライベートの時間で人を傷つけてしまったり、自分の本心を隠して行動、発言してしまったりと心も体もボロボロ。
ついには、良性発作性頭位めまい症になってしまい普通に生活ができなくなってしまう有様。日常生活での後遺症は薬を飲んでいるのにも関わらず1年ほど治らなかった。
そんな中、会社の仕事の一環でフランス、スペインの研修旅行に行かせてもらった。
この10日間の滞在が成熟時代の価値観を考え始めるきっかけになることなど当時の僕は考えもしない。

成熟時代を体感した!

今でこそいろんな本を読んだり映画をみたりする中で成長時代、成熟というワードを使って今の状況を表現ができるが、当時ヨーロッパ旅行を経験した僕は感じるだけで精一杯。僕たち日本人よりもヨーロッパの人たちの方が自分達の幸せが何なのかを知っているような気がした。
直接話して聞いた訳ではないが、人の表情や街の空気感で伝わってくる。
それはきっと、親から子にご飯の食べ方を教えるように、読み書きを教えるように、宗教と同じように幸せの哲学も受け継がれているのであろう。

ヨーロッパで信仰が多い宗教と言えばキリスト教。
どの程度の信仰心があるかには個人差があると思うが、僕の信仰のイメージは20歳の時にアメリカ留学していた時の現地アメリカ人の信仰心の強さ。
お昼のチャペルは勿論の事、賛美歌や日曜日の礼拝。神の教えを乞う日々を過ごす。そしてその生活、考え方は親から子に代々伝えられて行く。
代々伝えられた思想はその人の行動に表され、家庭、学校、職場、街、そして国全体の風土や空気感を作る。
当時の自分には言葉にできなかったが、日本に、日本人に必要なのはきっとこの宗教のような、幸せ哲学の継承ではないかと肌で感じた。

自分の中の答え

では、幸せとは何か?
ヨーロッパ旅行で自分の中に生まれたのはこの疑問である。
受け継ぐ伝統はあっても思想がないと始まらない。
その時から自分の中に何かが蓄積されていった。
そして、人と話したり、本、映画などを通してたくさんの価値観に触れる事からこの成熟時代を生きる自分の幸せの哲学が明確になってきました。

日本人として生まれたので日本をできるだけ楽しむ。
春からは日本縦断予定です!


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