うつ病・爆弾低気圧
「低気圧が接近すると体調が悪くなる」こんなことが実際に身に起きるとは、つい数年前まではまったく思っていなかった。
うつ病の病前、病後でできなくなったことについて以前書いたが、この文章を書いている今、絶賛体調不良の私はこのことを書き忘れていた。
ちょうどこの文字を書いている今日は低気圧がやって来ていて、身体がとてもだるく、仕事を休んでしまった。
台風などの低気圧の接近によって体調が崩れること、これはうつ病の病前、病後で明らかに変わったことのひとつだ。
うつ病になる前「気圧で体調が悪くなる」という情報を聞いたりすると、正直信じられなかった。天気が悪ければ気分が上がらないとか、出かけずらいとか、そういうことはもちろんある。だが、具体的に身体がだるくなるとか、頭痛がするだとか、そういった言説をまったく理解できなかった。
だが、うつ病となった今は、気圧の変化による体調の変動にはかなり敏感になってしまった。実際にそういったことがよくわかるようになってしまった。これはおそらく悪いほうの変化なのだろう。
今日のような低気圧が接近してくる日は、身体がだるく、むくんだような感じがし、タングステンでも詰まってるんじゃないかと思うくらいに頭が重くなる。眠りが浅くなり、頭痛がする。
「なるほど、これが自律神経が乱れるということか」と、生まれてはじめて
低気圧での体調悪化を感じたときは感心したものだった。そして反省した。今まで「低気圧で体調が悪くなる」という人を内心ちょっと馬鹿にしていた自分が確かにいたのだ。どんだけ身体弱いんだよ、と。しかしいざ自分がそうなってみると、これは本当につらい。
結局、私のようなおろかな人間は、自分がなってみないことには、そのつらさを理解することはできないのだろう。
私のうつ病はいったいいつまで続くのか。
睡眠薬を使わない自然な眠り。
美しい景色を見たときの心が震えるような感動。
自立した、自分で自分の人生に責任をもつ生活。
それらが今後の人生で戻ってくることはあるのだろうか。
もちろん、100%それらを取り戻すことはできないだろう。うつ病になる前の人生に戻りたいということは、つまりうつ病になるリスクのある人生に戻るということだ。
私はそういう意味では生まれ変わらないといけない。自信を取り戻し、自分の力で自分の人生を立て直す必要がある。なんの冗談も誇張も抜きにして、新しい自分になる必要がある。
しかし、今日のように、たかだか低気圧で仕事を休んでしまう日があると、そんな日は永久に来ないのではないかとすら思う。
今世のうちには変われるだろうか。