「最高の休息法」を読んで 16 マインドフルネスとフロー(ゾーン)
マインドフルネスと集中力との「結び目」になっているのがフローと呼ばれる状態です。
フローとは心理学者のミハイ・チクセントミハイが提唱した概念であり「リラックスした状態にいながらも対象に浸りきってすさまじい集中力が発揮されている状態」の事を言います。
一流のアスリートなどが世界的記録を出すときにも、このリラックスした集中状態を体験するといいます。スポーツなどでの場合、ゾーンという言葉が使われたりもしますのでそちらの方が馴染みある人が多いかもしれません。
フローにも後帯状皮質が関係すると考えられております。
後帯状皮質はDMNを司る脳部位の一つでしたがここは同時に自己への気づきを担う部位としても知られています。
フローとは、「後帯状皮質の活動が低下し、自意識が背景に退いている脳状態」だと考えられています。
これは
・リラックスと集中が共存
(肩に力が入り過ぎない)
・自意識が背景に退いている
(対象に浸りきっている状態。これが後帯状皮質の活動が低下している状態)
例えば、オリンピック選手でずっとトップを走っていたのに急に「脚をしっかり伸ばそう」と考えてしまってハードルに脚をひっかけて金メダルを逃してしまったと語る選手など。
つまり、マインドフルネスによって後帯状皮質を鎮めれば、フロー状態は生まれやすくなる、ということ。
アスリートたちがこぞってマインドフルネスを実践する理由もここにあるのでしょう。
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