オープンイノベーションの教科書
本日の本
『オープンイノベーションの教科書(星野達也)』
メンタリストDaiGoさんの放送で紹介されていた
株式会社ナインシグマ・ジャパン取締役。オープンイノベーション促進協議会理事。
著者の星野さん
栃木県出身、東京大学院工学部地球システム工学科修了。専門はダイナマイトによる岩盤発破の最適化という非常に興味深い内容。
マッキンゼーにて製造業界を中心に経営戦略策定、新規市場参入、マーケティング、コストカットなど多数のプロジェクトに従事。
2006年にナインシグマ・ジャパン設立に参画。これまで100社以上の大手メーカーのオープンイノベーション支援に携わる。
そもそもオープンイノベーションとは
○モノづくり企業(いわゆるメーカー)が課題に対して「自分たちだけで解決する事」にこだわらず、必要に応じて「社外から最適な策を探し出す」事でより迅速に課題を解決する為の手段。
※自社開発の否定、リストラの一環などではないことは強く主張しておきます。
なぜ今回この本を紹介したかといいますと。
今までだと、各企業で「なにか新商品を」とか「もっとこの商品のこの部分を良くしたい」となった場合、自社社員のみか、せいぜい今までお付き合いのある大学などと共同開発
というのが関の山でありまして。
そういった
・グループ内提携
・コンソーシアム型の共同研究開発
・付き合いがある大学との共同研究
・アウトソーシング
・休眠特許のキャッシュ化
とは異なるものなんですね。
というのも、近年
・顧客ニーズの多様化
・製品ライフサイクルの短縮化
・グローバル化による競争構造の変化
などの要因から「自社主義に限界」がきているわけです。
競争に勝つためのレベル>自社で達成できるレベル
という時代なんです。(しかもこのギャップは広がる一方)
2000年代から起業のコンサルタントなどが、企業同士の結び付けなどやっていたそうなんですが、それをよりグローバル化した会社がナインシグマ・ジャパンであり、そのトップが書いた本が今回紹介する本です。
さて前置きが長くなりましたが。
これだけではあまりピンとこないと思います。
という事で本書を実際読んでみることをおススメします(笑)
P&G、東レ、味の素、大阪ガス、デンソーなど大企業のオープンイノベーションを例に具体的かつ分かりやすく説明してあります。
例えばプリングルスと印刷技術の組み合わせで大ヒット商品を出した話や、日本の中小企業がフランスの化粧品メーカーのロレアルに技術を提供した話など、読んでみるととても身近なところでオープンイノベーションが起きていることを知ります。
日本の技術レベルはかなり高いのですが、それを小さなコミュニティだけでとどめておくのはもったいない!
もっと世界に広めてつなげたい!
と、私がブログを始めたきっかけに通じる部分があったので非常に共感できたし面白い内容です。
私もナインシグマ・ジャパンに入社したくなりました。
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