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大舞台でチャレンジできる大人になるために

こんにちは。
スポーツメンタルコーチの福岡正一です。

もう、1ヶ月半ほど経っていますが、8月のお盆過ぎに甲子園へ足を運びました。約10年ぶりの甲子園。

僕が初めて甲子園を訪れたのは小学校3年生だった1978年の夏で、ある夏の日ボーイスカウトの子供版カブスカウトである山奥の少年自然の家で消灯後寝ていた時にいるはずのない父親が突然来て「おい、甲子園行くぞ。」と小声でささやき、そのままキャンプを抜け眠い目をこすりブルートレインに乗って甲子園に向かいました。

僕が初めて見た甲子園の試合は熊本工大高(現文徳高)-青森北高のカードでした。熊本工大高に父親の教え子さんが出場されていたので応援に行ったわけですが、初回に2点先取、途中4点取られて逆転を許し、最終回の表に2点差を追いつき、延長10回に4点を取り8-4で試合を決した内容は44年たった今でもある程度覚えています。その日から寝ても覚めても高校野球で、プロの選手よりも高校球児の名前や全国の隅々まで学校名を覚えるような熱狂的な高校野球ファンになり高校生になったら甲子園に行くことが人生の目標になるわけです。その後、熊本工大高は3回戦まで進みますがその年初優勝したPL学園に2-0で敗れてしまいます。「逆転のPL」という言葉もこの大会で生まれたのではないでしょうか。

僕にとって初めての甲子園が知ってる人が活躍していたり、逆転に次ぐ逆転の試合内容に一喜一憂したこと。そして、銀傘から聞こえてくるノーサイドの拍手に心が震えたこと。子供のころかなり大きく感じた甲子園球場も成長とともに今では狭く感じますが、久しぶりに来てみてもそのことは僕の中にナチュラルに宿っています。

母親に聞くと小学校3年のころまでは両親に「野球はきらい」と言っていたみたいですが、父親が連れて行ってくれた甲子園でいつしか言葉と心が素直に統合し、自分が決めたことに全力で取りくむようになっていました。実際に触れて感じることなど体験することの大切さに対して行動の距離感が非常に狭いことは、幼少期に型にはめず単身で遠くに行かせてくれていた両親のおかげだと感じていて、最近では行動を躊躇しない場面では親に感謝をできるようにもなりました。

スポーツメンタルを通じて、「なぜゴール前でイチかバチか蹴らないのか」「なぜチャンスの場面でバットを振らないのか」を考えた時に、蹴らない、振らない、の思考ではなく、一瞬立ち止まることや我慢することを幼少期から訓練されていているからなんですね。


何を為そうとして何を為したのか。

もし、行動力のある大人に育てたいのであれば沢山の体験をし〝失敗〟という概念をなくすことです。ですのであれこれ理由をつけずに、

やりたいことをやらせてあげること

に尽きると思います。

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