ボリバル海峡 イサベラ島 タグス・コーブ①|ガラパゴス旅日記
マーベル号は、イサベラ島中部のウルビーナ・ベイを後にし、さらに北へ進む。イサベラ島とフェルナンディナ島とのあいだのボリバル海峡を通り抜け、次の寄港地、同じくイサベラ島タグス・コーブへ向かう。
ガラパゴス諸島最大の島イサベラ島をタツノオトシゴに見立てると、ちょうど竜がその胸に宝玉のように抱いているのが、フェルナンディナ島である。ガラパゴス諸島の時間軸の中では、もっとも新しく生成された島で、今も火山が高く噴煙を吹き上げている。
イサベラ島の側にも高い火山が連なり、海岸沿いは切り立った溶岩の壁が連なる。そのイサベラ島とフェルナンディナ島とのあいだに狭い海の回廊がある。それがボリバル海峡だ。南緯0・3度。ここを通り抜けるとき、両側に迫る荒涼たる光景は、壮大なガラパゴスの中でも最高のスペクタクルではないだろうか。1835年9月29日、ビーグル号に乗ったチャールズ・ダーウィンも目を見張ったに違いない。ちなみに9月29日は私の誕生日でもある。
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【写真撮影】阿部雄介
*地図はジオカタログ社製世界地図データRaumkarte(ラウムカルテ)を使用して編集・調製しました。
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ガラパゴス諸島を探検したダーウィンの航路を忠実にたどる旅をしたい、という私の生涯の夢がついに実現しました。実際に行ってみると、ガラパゴスは…
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