ペーパー・面接無し!慶應幼稚舎の受験科目って?
慶應幼稚舎の入試は、ペーパー試験や保護者面談がありません。
ただの学力テストとは異なり、お子さまの「人間力」を見極める内容が特徴です。
受験科目は大きく3つで、試験は単なる技能の確認にとどまらず、さまざまな場面での態度や行動がポイントとなります。
今回は、各科目の概要とご家庭での対策についてご紹介します。
運動体操のテスト
運動体操のテストとは?
運動体操のテストは、技術とともに「前向きさ」と「マナー」が問われます。
運動体操のテストでは、跳んだり走ったりといった基礎的な運動能力だけでなく、指示に従って一生懸命に取り組む姿勢が求められます。
慶應幼稚舎では、「前向きさ」「マナー」を含めた非認知能力を重視しているため、運動を通してお子さまの気持ちの切り替えや、ルールを守る態度も評価の対象です。
仮に運動が苦手でも、楽しそうに取り組む姿勢や最後までやり遂げようとする姿勢が重要です。
家庭でできる対策
運動を楽しむ機会を増やす
公園での遊びやかけっこ、ジャンプなどの軽い運動を通して、身体を動かす楽しさを体験させましょう。失敗しても「また挑戦しようね」と声をかけることで、前向きな気持ちを育みます。ルールや順番を守る練習
順番やルールを意識する遊び(鬼ごっこやチーム競技など)を通して、他者と協力する姿勢やマナーを自然に身に付けるようにしましょう。
行動観察のテスト
行動観察のテストとは?
行動観察は、協調性と自主的な行動がカギです。
行動観察のテストは、お子さまが他のお子さまとどう関わるか、協力し合う姿勢が重視されます。
単なる記憶力や遂行力ではなく、他の子どもと自然にコミュニケーションを取り、協調して物事を進める力が問われる試験です。
慶應幼稚舎では、集団生活での「思いやり」や「協調性」が、学力以上に重視されています。
家庭でできる対策
友達との遊びで協力する経験を増やす
他の子供と一緒に遊ぶ機会をつくり、譲り合いの姿勢やお互いの意見を尊重する大切さを学ばせましょう。自主的に考える機会を与える
「今日は何をして遊びたい?」や「どうやって遊んだらもっと楽しいかな?」と質問し、自分の考えで行動する力を育てます。親が一方的に指示するのではなく、子どもが考え、選択し、自主的に行動する時間を大切にしましょう。失敗から学ぶ経験を積ませる
例えばブロック遊びなどで失敗しても、すぐに助けずに見守ることで、粘り強さや「もう一度やってみよう」という姿勢が育ちます。失敗も成長の一環として受け入れることで、挑戦する心が育まれます。
絵画制作のテスト
絵画制作のテストとは?
絵画制作のテストは、表現力と集中力、取り組む姿勢が求められます。
絵画制作のテストでは、単に絵が上手に描けるかだけでなく、創造力や自分の考えを形にする力が求められます。
また、慶應幼稚舎では、作業中の集中力や取り組む姿勢も評価されます。
お題に沿って制作を進める際のアイディアや、真剣に作り上げる様子も重要な評価ポイントです。
家庭でできる対策
自由な創作活動をサポートする
折り紙、粘土、クレヨンなどさまざまな素材を使って自由に制作する機会を作りましょう。テーマや材料を決めずに、自由に取り組ませることで、お子さまの創造力を引き出します。作ったものの完成度を重視するのではなく、制作の過程や工夫を褒めることが大切です。集中する時間を徐々に増やす
集中して取り組む時間を少しずつ長くする練習も効果的です。お子さまが取り組みたいことを尊重し、制作に没頭する時間を確保することで、集中力が少しずつ身についていきます。
最後に
慶應幼稚舎の入試は、非認知能力を含む「人間力」が重視されます。
単に知識や技能を詰め込む対策ではなく、日々の生活の中で豊かな心と主体性を育むことが求められます。
ご家庭でのちょっとした関わり方の工夫が、お子さまの人間力を育て、自然な形で慶應幼稚舎が求める人物像に近づけるポイントです。