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「落ちたらどうしよう」逃げたい衝動に打ち勝つ方法

先日の記事で「お受験で本当に大切なこと」について書きました。その中で入試までの日が近い場合は《健康管理》と《心の安定》が何より大切だとお伝えしました。このことは《保護者の方》特にお子さんのお受験に対しメインで関わることの多いお母様にも同様のことが言えます。

【入試前に襲ってくる不安・・・】入試日が近くなると急に『落ちたらどうしよう・・・』と不安が増幅する保護者の方がおられます。もちろん、誰でも評価や結果が白黒付けられる物に対する不安は当然有りますが、このような方の場合、不安レベルはかなり高い状態になっています。中には食欲が落ちたり、夜眠りが浅くなったりと日々の生活にまで支障が出るような方もいます。私の先輩はお子さんを年少さんの頃からずっと塾に通わせ、ばっちり受験対策をしてきました。お子さんもはつらつとした子でしたし、周囲も特段問題はないだろうと思っていました。しかし、年明け、附属小の選考日1週間前になると、とたんに顔色が青ざめ『もう、受けるのやめようかな』と言い始めたのです。当然、周囲は説得しました。結果、何とか選考日には行き、見事に合格することが出来ました。直前のことに周囲もお父様も本当にヒヤヒヤした出来事でした。しかし、これは他人事ではありません。お受験を志すご家庭の誰がいつ、そのような心理状態に陥ったとしてもおかしくはありません。その位、子どものお受験とは保護者、特に母親の精神に負担をもたらすのです。私はこの時の先輩の言葉は嘘ではなく、本心だと今でも思っています。『もう、お受験から逃げて、こんな思いをする位なら受けることやめてしまいたい・・・』そう思っていたのでしょう。最終的に受ける、受けないは各ご家庭の自由なので、外野の私達がどうこう言える立場ではありません。決めるのは《保護者》です。何故、当事者であるお子さんではないのか?と言うと、まだ幼いお子さん達が一人で受験票を持ち、試験会場まで行くことは現実的ではないからです。試験当日の朝、起こしてご飯を食べさせ、着替えさせ、忘れ物を確認し、会場まで行く。受付を済ませ、トイレに行かせて、送り出し、指定の待合場所で待機する。これらをするのは全て保護者です。子ども一人では出来ません。だからこそ、お受験は別名親子受験とも言われるのです。

【親子の心理はシンクロする】先ほど例に挙げた他にも、入試直前になってネットの口コミサイトを見て『イジメの書き込みがあったけど、入学させて大丈夫でしょうか?』と心配される方や『模試の結果が今までで一番悪いので駄目でしょうか?』と慌てられる方がいます。これらは全部、精神疲労や睡眠不足による弊害が引き起こしている《心理不安》です。母親が心理不安になると、当然、家族にも影響が出てきます。中でも一番、影響を受けるのは受験をする当事者のお子さんでしょう。母親の精神状態は子どもにダイレクトに影響を及ぼします。そして、逆も然りです。《母の不安は子を不安に・子の不安は母の心配に》このようなことを書くと中には「子に依存し過ぎ」「馬鹿馬鹿しい」と思われる方もいるかもしれませんが、影響の差はあれど事実です。逆に《母の笑顔は子の安心に・子の笑顔は母の喜びに》と良い連鎖を生むこともあります。お受験を目指されるご家庭では多かれ少なかれ、程度は違えどこのような問題が起きます。だからこそ、前回の記事に書いたように入試の直前は普段通りの生活を心掛け、追い込み学習をするようなことのないようにして下さい。模試を受けるのも風邪やインフルのリスクもあるので、直前の週末は控えましょう。お子さんの些細なミスがお母様の大きな不安を引き起こす原因となることもあります。入試直前、どうしても何かしていないと気持ちが落ち着かないという方は、決められた分のワークをしたら、あとはお家で映画館ごっこをする、お菓子作りをする、工作を楽しむ、お散歩するなど気分転換を図る過ごし方を心掛けて下さい。お母様はなるべくリラックスを心掛け「入試後のお楽しみリスト」を作成するなど気分転換を図るようにしましょう。お受験に「落ちたらどうしよう・・・」このような不安は付きものです。ですが、その不安に取り込まれてしまうか、何とかスルー出来るかは、お母様の心持次第です。

【不安になったら手を繋ごう、ギュッとしよう】スキンシップは心の安定に繋がります。お子さんが不安そうに見えたら《ギュッ》手を握ってみましょう。お母様自身が不安を感じたらお子さんを優しく《ギュッ》ハグをしましょう。ご夫婦で《ギュッ》もいいですね♪

就学前、入試前、とにかく不安が付きまとう日々が続きますがそんな時には《ギュッ》を思い出して下さい。それでも、不安が続くような時にはどうぞ、ことのはまで相談下さい。お喋りもまた心のモヤモヤを発散する効果があります。遠方の方やビジターさんの相談も【ことのは学習相談】にて受付けています。それでは、秋も深まり、朝夕はだいぶ肌寒くなってきましたが、どうぞ、お身体には気を付けて下さい。

それでは、次回もどうぞお楽しみに。

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