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座右の書
「沈黙を越えてー知的障害と呼ばれる人々が口に秘めた言葉を紡ぎはじめたー」
私たちの悲しさは、本当の声に耳を傾けようとしない社会です。
私たちの夢は地域で生きていくことです。
2023年最後は、私の尊敬する柴田保之氏の1冊から。
柴田氏の講義はまるで落語を聞いているかのような一人語りが中心だ。
しかし、その内容はいかに学生達を惹き付け、疑問を投げかけているのだろうか。初めて彼の講義を受けた時の衝撃は未だに覚えている。
と同時に、私自身の無知に対する恐怖も襲ってきた。
これまで、たくさんの方々と向き合い実践を繰り返しながら、常識を疑い歴史を創ってきた柴田氏の言葉は、実に重みがあり説得力があり、さらには迷いがない。
でも、そう見えているのはきっと受講者側だけ。
当の本人はよく「手探り」という言葉を口にしている。
それはそう、重度心身障害の彼らにも豊かな言葉の世界があることを証明することは、最初から確信を持って行えることではないのだから…
我々は、結果しか見聞きしていないが、ここに至るまでの苦悩を考えると柴田氏が紡ぐ言葉ひとつひとつがどれほど貴重なものか…
私に欠けていたものは、この1冊に詰まっていたような気がした。
ぜひ、皆さんも一読を。