
本当に黒なのか、続き2
【天下り】と【談合】
ある年20人の新官僚が誕生しました。
翌年1人が省管轄の業界 A社に、天下りしました。
次の年も1人 B社に、天下りしました。
次の年も1人 C社に、天下りしました。
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19年目に19人目がS社に、天下りしました。
最後の1人は省のトップ、次官になりました。
そして国体護持にかかわる大問題が発生しました。
しかし民主国家の日本は企業に命令出来ません。
そこで次官は元同期生の面面に連絡をしました。
みんな各企業の重要人物になっています。
影のプロジェクトが進みだし、大問題解決に前進しました。
高度成長期の日本の姿です。
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国家的な建設の大プロジェクトが決まりました。
A社B社C社D社E社の担当者が集まり、それぞれの得意分野を考慮して話し合って入札しました。
どの企業も予定通り落札して利益を確保し、無事得意技術で完成しました。
その利益で得意技術を磨くべく、設備投資もしました。
ある年から談合が禁止になり自由競争になりました。
得意分野に入札しましたが、価格で敗れました。
得意な分野ではありませんが、仕事がなくなる為に別の分野に入札しました。
勿論必ず受注する為に利益を削り、入札しました。
受注して工事を始めましたが、得意分野では無い為に予定通り進みません。
技術的難関にぶつかたものの、なんとかクリアします。
最終的に赤字になり、将来の投資どころか経営が厳しい状態になってしまいました。
得意分野とは違う各企業が完成したプロジェクトの出来栄えは・・・どうでしょうか?
独裁者でも同じですが、そのシステムを良くするのも悪くするのも人間です。
たしかに小悪人が利益を掠めます。
大悪人が出てくると歯止めがかかりません。
でも単純に【独裁】も【天下り】も【談合】も【【黒】】だ!と決めつけれない自分もいるのです。