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歴史上の人物に僕はなる(短編小説)

3人兄弟の母さんの兄さんの弟の妹が亡くなった。僕には税引き168.905.000.000円の遺産相続が急に転がり込んできたのだ。

僕ははこの金を使って『歴史上の人物』になってやると決心した。

歴史上の人物とはなんだ?          目立つ人だ。そして公園や街角に像のある人物だ。

予算:土地製作設置込み一体平均10.000.000円にてブロンズ像を作る。

国全体に16890体。

土地代が安く目立つ場所をリサーチし、僕の等身大ブロンズ像が知らぬ間に脳に刷り込まれる、、そんな場所を優先した。


そして499年後、、春、、僕のブロンズ像は群衆により引き倒された。

ペンキを塗られ腕をへし折られ川に投げ捨てられ火を放たれた。

そう、、この酷い世界を創り出した【悪の権化】象徴として知らぬ間に有名になっていたのだ。

僕のブロンズ像は人々の不満、ストレスを発散する、、とても役に立ったのであり、僕の思惑と違い悪者だったが、《歴史上の人物》になれていたのだった。






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