『身体の血全部抜きます』(短編小説)
南極の氷の下から発見された(物体X)
(物体X)から現れた侵略的身体乗っ取り未確認寄生生物(生物Y)は南極基地隊員の1人に寄生し、次々に他の隊員達を襲いだした。
しかし人間と侵略的身体乗っ取り寄生生物(生物Y)との死闘の末に南極で侵略的身体乗っ取り寄生生物(生物Y)は殲滅出来たかに思われた。
無人になってしまった南極基地。
しかし侵略的身体乗っ取り寄生生物(生物Y)は南極大陸の基地にただ一匹生き残ったペットのミツユビナマケモノの体内に生き残っていた。
何も知らず連絡のつかなくなった南極に来た救出隊は、侵略的身体乗っ取り寄生生物(生物Y)入りのミツユビナマケモノを本土に連れ帰ってしまったのだ。
《キィィィィィィィィ》
ミツユビナマケモノの顔は口がスルスルとストローの様に先に伸びて、向こうを向いている獣医の首元に迫っていた。
《グサッ》『あうっ、、、』
獣医は一瞬仰け反ったが、何事もなかった様に机に向かって仕事を始めた。首には赤い傷跡を残しながら、、
獣医とミツユビナマケモノの周りには赤い傷跡のある者が増えていく。
2人が4人、4人が8人 • • •
《キィィィィィィィィ》
『うわぁ〜なんだ〜?バケモノだ〜』
しかしある日ラーメンの出前の男が襲われる寸前に気づき、侵略的身体乗っ取り寄生生物(生物Y)の事が発覚した。
ラーメン屋さんを襲った侵略的身体乗っ取り寄生生物(生物Y)を中心に接触した可能性が0.0001%でもある1万5628人が隔離された。
1万5628人から1人また1人と発覚する侵略的身体乗っ取り寄生生物(生物Y)。
研究の結果、侵略的身体乗っ取り寄生生物(生物Y)は血液内に寄生し、50%の細胞が寄生された時点で身体が乗っ取られる事まで解明された。
首の傷がある者を優先に次々に検査される該当者達。
13%、27%、35%、48% • • • •
そしてビーテ東京研究所にて新しい治療方法が開発された。
まずは【身体の血全部抜いて• • • •】