気持ちは分かる5(穴について)
穴。
アナ雪のアナではなく、全日空でもない、穴、ホールである。
ローソン越しに見える富士山を撮影しようとして観光客が押し寄せている。
というニュース。
危険な車道の横断などの迷惑行為。
ガードマンを立たせても埒が明かない。
見えないようにすれば良いだろうと黒い幕を張った。
しかし、その黒い幕に穴を開け撮影する不届き者が現われたとか。
非常にくだらない。
くだらないが、気持ちは分かる。
それを撮りに行ったんだもんね。
それを撮りに、わざわざ行ったんだもんね。
ベストアングルで撮ろうと思ったら黒い幕。
でも素材をよく見るとレースのようなもの。
指を差したら、あらあら簡単に穴が開くじゃん!
レンズの位置を合わせたら撮れるじゃん!
隣を見たら、そんな輩が。
よし、俺も僕も私もアタイもmeも、って感じか。
気持ちは分かるが、
良心は無いのか!モラルは無いのか!
そうか、そんなものを持ち合わせて無い輩が押し寄せているから問題なんだな。
実に嘆かわしい。
そんなに誰かが撮った映え写真を撮りたいのか?
その先の目的はSNSで「いいね」が欲しいからなのか。
んーーーーー。
嘆いていても仕方がないので、別の方法を考えようか。
黒い幕に穴を開けた輩の中には撮影目的ではなく「穴フェチ」の仕業かもしれないと仮定しよう。
その先が見たいのでは無く、ただ穴を開けたい「穴フェチ」。
そんな人がいるのか?
という疑問を持つ人も居るだろう。
実は私がそうである。
子供の頃、家の障子を見る度うずうず。
でも行儀よく育てられたので、穴を開ける事は無かった。
しかし母は知っていた。
年末の障子替えの時は真っ先に私を呼んで、さぁ思い存分開けなさい、
と言ったのだった。
年に一度の祭りである。
穴の開け放題である。
ひゃっほー!ひゃっほー!てなもんである。
ふと、我にかえる。
こんな告白をしたりして、穴があったら入りたい。
恥ずかしいから蓋をして!
ん!
穴に蓋!!!
そうか!殆どが映え写真が目的ならば、目先を変えれば良いのではないか。
穴に蓋があるじゃん!
そう、マンホールなんてどうだろう。
穴に脳が引っ張られているが、穴フェチの私が成長して地味にハマっているのがマンホールの蓋の写真を撮ることである。
それ、映えなの?
今はデザインマンホールと言ってカラフルで映えるものもあるのよ。
特別にお気に入りのマンホールの蓋を紹介するよ。
どう?可愛いでしょ。何色かあるからスタンプラリー的に集めると楽しいよ。
まずは岡崎市に向かってね。
この週末はマンホールの蓋採集に出掛けてみては。
そして、あなたのお気に入りを教えてね。
素敵な休日を。
それでは、また。