見出し画像

生まれ変わる事について(後編)

とりあえずnoteを始めました

今、私は凄く興奮している。WBCで日本が優勝したからだ。
高揚した気持ちで本日はその事を書こうと思ったが、気持ちの整理が必要なので、予定通り先週の後編を書きたいと思う。

人はドラマのように安直には生まれ変われない。
しかし諦めたらそれこそ人生はゲームセットだよ。(まだWBCに引っ張られている笑)
でも、どうしたら良いのか?
分からない時は先人の知恵を借りればいいのさ。

話は昨年に遡る。
仕事の関係で一冊の本を手にとった。
本来の私であれば絶対に読まない類いの本だ。何故ならそれは虫関係であったからだ。
話しは脱線するが私は虫が嫌いである。卒倒するほどに。
泣き虫なのに虫嫌い。(だから私は私自身が嫌いな時もあるのか)
そんな私が、仕事に必要な参考文献として出来る限り虫の画像は見ないようにその本を開いた。
そしたらそこに下記のような事が書かれていた。

『自然を相手にするときに、邪魔になるのは自分の勝手な思い込みである。思い込みが壊れるのも発見の一つである。発見とはじつは、常に自分に対する発見なのである。
自分の考えが変わるということは、自分が変わる、それまでとは違う自分になる、ということである。極端な場合はそこで「生まれ変わる」。思い込みが壊れる経験を何度もしていると、歳をとらない。そのつど「生まれ変わる」のだから、当然であろう。私はそう思う。
老人になると頑固になるのは、思い込みがひたすら強くなるからである。そんな思い込みは、自分で壊してしまえばいいのである。』
養老孟司『虫の虫』(廣済堂出版)より

さすが尊敬する養老孟司先生である。
折しも一月にNHKの養老先生の番組で、この部分が引用されていた。
番組では「変化していく自分を、楽しんだらいいんですよ。あんまり頑張らないで」
という先生の言葉で締めくくられていた。
偶然が重なり、これは神の啓示だ!とは大袈裟には思わなかったけど、
これが「生まれ変わる」事の答えだと確信した。

あとは方法だ。
思い込みが壊れる経験とは何だろうか。
とりあえず既存の中で新しい事を始める事だ。
新しい事。
年始にあたり二つの事を決めた。と以前書いた。
ひとつは積読はやめる。旬の気持ちを大切にするために。
本に、気持ちの旬がある事を知った。
これも思い込みが壊れる発見であった。
そしてもう一つ。
何でも良いから毎月新しい事を始める。というものだった。
二月は、この「note」を始めた。

始めるにあたって、とりあえず設定を考えた。
週の中日に気軽に息抜きしてもらおうと思い、記事のアップは水曜日。
そして記事を書く時間は一時間ぐらい1000文字程度。と決めた。
しかし、SNSでまったく宣伝していないから独白になるだろう、と思っていた。
が、
「スキ」をしてくれる方が現れ、「スキ」こそないが読んでいただいている報告を頂いた。
驚きである。
思い込みが壊れた瞬間であった。
そして、私は生まれ変わりに成功したのである。
のか?

三月も中旬を過ぎてしまったが、次に新しく始める事は決まっていない。
でも焦りは無い。
養老先生も「あんまり頑張らないで」と言っているし、ここで頑固になると年をとる。

泣き虫は性格なので変わらないであろう。
頑固とは別に譲れないものはあるだろう。
しかし今年はこのように意識して生きてゆく。
日々そして、どのように変化するのか、変化したのか一年後が楽しみなのである。
何を持って成功なのか分からないが、今は明るいイメージしか湧かない。

台湾の道路標識。意味は違うけど「成功一路」

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?