【第10回】疑義照会 問題 〈脳外科:脳梗塞〉
第10問
脳外科 70才 男性 身長160㎝ 体重52㎏
現病歴
夜間、意味不明なことを言いながら倒れた。緊急搬送され、診断の結果脳梗塞だとわかった。その後順調に改善し、内服開始となった。下記処方が出た。
検査値:WBC4000 GOT:15 GPT:10 sCre:1.32 スイサンGFR:20 CRP:0.00
処方
Rp1.バファリン(アスピリン)錠330㎎ 1錠 1日1回 朝食後
Rp2.クロピドグレル錠75㎎ 1錠 1日1回 朝食後
Rp3.ランソプラゾール錠15㎎ 1錠 1日1回 朝食後
7日分
さてこれであなたなら疑義照会は何をしますか?
ヒントは、規格違い注意です🤔
Rp1.バファリン(アスピリン)錠330㎎ 1錠 1日1回 朝食後
Rp2.クロピドグレル錠75㎎ 1錠 1日1回 朝食後
Rp3.ランソプラゾール錠15㎎ 1錠 1日1回 朝食後
7日分
答えはここですね!
アスピリン錠には規格がいくつかあり、本来使用するのはバファリン81㎎もしくはバイアスピリン錠100㎎です。
ちなみにバファリン330㎎は本来痛み止めやリウマチに使用するものです。あまり使用されませんが。最近販売中止になりましたね。
さて同じアスピリンなのになぜ量が多いといけないのか。これはアスピリンジレンマともいって、簡単に言うと投与量が少ないとアスピリンは抗血小板(血液さらさら)作用を示すが、投与量が多いとその作用がなくなってしまうんです。詳しくは希望があれば書きますね。
というわけで、規格違いには気を付けましょう。
ではまた! 明日もぜひ見て下さい。
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