【第11回】疑義照会 問題 〈脳神経内科:パーキンソン病編〉
第11問
脳神経内科 45才 女性 身長140㎝ 体重40㎏
現病歴
パーキンソン病で入院、ほとんど活動できず。現在は経鼻胃管をしている。最近wearning-offがたびたび生じる。今回は薬の調節で入院した。最近排便が少なく排便コントロールとして下剤も追加した。
※この病院では簡易懸濁を採用している。
処方
Rp1.ドパコール錠L100 3錠 1日3回 毎食後 7日分
Rp2.イストラデフィリン錠20㎎ 1錠 1日1回 朝食後 7日分
Rp3.酸化マグネシウム錠250㎎ 3錠 1日3回 毎食後 7日分
さてこれであなたなら疑義照会は何をしますか?
今回は提案に近いです。疑義照会ではなく、看護師への注意でもOKです。
今日は難しいですが頑張ってください😊
ヒントは、簡易懸濁に問題がないか確認しましょう。
処方
Rp1.ドパコール錠L100 3錠 1日3回 毎食後 7日分
Rp2.イストラデフィリン錠20㎎ 1錠 1日1回 朝食後 7日分
Rp3.酸化マグネシウム錠250㎎ 3錠 1日3回 毎食後 7日分
今日はここです。どっちと思われるかもしれませんが、両方合わせてアウトです。
簡易懸濁の説明からしますが、医薬品を内服できない場合経管投与ことがあります。その時に使う手法が簡易懸濁で、簡単に言うと錠剤やカプセルをお湯で溶かして、それを管から投与する方法です。
さて今回これで何が問題かというと、ドパコールと酸化マグネシウムは一緒に簡易懸濁すると黒くなってしまい効果が下がります。これはいけませんね。なので下剤の内服タイミングや種類を変える。もしくは看護師に別々に溶かすように注意するべきだと思われます。
ではまた! 明日もぜひ見て下さい。
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