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【第15回】疑義照会 問題 〈内分泌内科:骨粗しょう症編〉

第15問

 内分泌内科 52才 女性 身長145㎝ 体重50㎏

 現病歴
 先日ちょっと胸をぶつけただけで肋骨を骨折してしまった。精密検査の結果骨粗しょう症と診断され、下記処方が出た。

検査値:WBC5000 GOT:20 GPT:10 sCre:0.58 CRP:0.2 Na:140 K:3.8

 処方
Rp1.アレンドロン酸錠35㎎ 1錠 1日1回 起床時 7日分
Rp2.アスパラカルシウム錠200㎎ 6錠 1日3回 毎食後 7日分
Rp3.アルファカルシドールカプセル1μg 1錠 1日1回 朝食後 7日分


さてこれであなたなら疑義照会は何をしますか?

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 ヒント:処方日数に着目してみよう!


 

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 処方
Rp1.アレンドロン酸錠35㎎ 1錠 1日1回 起床時 7日分
Rp2.アスパラカルシウム錠200㎎ 6錠 1日3回 毎食後 7日分
Rp3.アルファカルシドールカプセル1μg 1錠 1日1回 朝食後 7日分


 今回はここです。アレンドロン酸はビスホスホネート製剤と呼ばれ、骨吸収を抑制する薬です。特に特徴的なのが、起床時多めの水(約180ml)で内服し、座位・立位30分間いなければいけないことですね。これは錠剤が喉などに張り付き潰瘍を起こさないようにするためですね。

 このビスホスホネート製剤は厄介で、1日1回の製剤もあれば、1週間に1回、月1回の製剤もあります。これを判断するのは薬の規格になるのですが、アレンドロン酸35㎎は週1回の製剤になります。
 特に忙しい先生は日数を他の薬と同じ日数で出してしまうことが多く、よく疑義照会するものになります。
 なので今回の処方では”1日”へ変更提案するのが正解ですね。

 ちなみにアスパラカルシウム錠はカルシウムの補充。アルファカルシドールはビタミンD製剤で血液中のCaの吸収を助けてくれる薬ですね。

 今回の薬は毎日飲むと大変危険です。しっかり投与間隔が違うことを覚えておきましょう。

 ではまた😊

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