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【わかりやすく解説】災害情報サイトの閲覧障害とセールスフォースの対応について
★【わかりやすく解説】災害情報サイトの閲覧障害とセールスフォースの対応について
11月15日、日本国内で災害情報を提供する自治体のウェブサイトが閲覧できなくなるという問題が発生しました。この問題は、アメリカの大手IT企業「セールスフォース」のサービスの不具合が原因とみられています。同社は、16日未明までに機能を復旧させ、「影響を受けた顧客や関係者におわびします」と謝罪しました。再発防止のため、技術的な原因の詳細を調査していると発表しています。
どんな影響があったの?
災害情報を提供する自治体サイトが18県で閲覧不能に。
一部の銀行では、カードローンの申し込みがインターネット上でできなくなった。
他の影響もアジア太平洋地域の一部に広がった可能性があります。
どのくらいの間、問題が続いたの?
問題が起きたのは、日本時間で15日午後2時55分ごろ。不具合が解消されたのは16日午前0時22分ごろでした。約9時間半にわたり、一部のサービスが利用できない状態でした。
★これを知っておくと理解が深まる
セールスフォースとは?
セールスフォース・ドットコム(Salesforce.com)は、クラウド技術を使った顧客管理(CRM)システムを提供する企業です。また、行政機関向けにデジタル化を支援するサービスも展開しています。多くの企業や自治体が同社のシステムを利用しているため、今回の障害が広範囲に影響を及ぼしました。
クラウドサービスって何?
クラウドサービスとは、インターネットを通じてデータやアプリケーションを利用する仕組みです。利用者は、自分の端末にデータを保存する必要がなく、どこでも必要な情報にアクセスできます。ただし、サービス提供者側で問題が起きると、今回のように多くの利用者に影響が及びます。
★何が問題なのか?
問題のポイント
災害情報は緊急時に命を守るために欠かせないものです。その情報が見られない状態が長引いたことは、利用者に大きなリスクをもたらしました。
IT企業によるクラウドサービスは便利ですが、障害が起きたときに影響が広範囲に及びやすいという弱点があります。
★このニュースのQ&A
Q1. なぜ障害が起きたのですか?
A1. セールスフォース側では、技術的な原因を調査中としています。現時点では、詳細な理由は公表されていません。
Q2. 他の企業にも影響がありましたか?
A2. はい。一部の銀行では、カードローンの申し込みができなくなるなどの影響が出ました。また、日本以外のアジア太平洋地域でも問題が確認された可能性があります。
Q3. 再発防止は期待できますか?
A3. セールスフォースは、再発防止のために原因究明を徹底すると発表しています。ただし、完全に障害を防ぐことは難しいため、利用者側も複数の情報源を確保するなどの工夫が必要です。
★用語解説一覧
・自治体のサイト
説明)地方公共団体(県や市区町村)が運営するウェブサイト。災害情報や行政サービスの案内が掲載されています。
・クラウドサービス
説明)インターネットを通じてデータやサービスを利用できる仕組み。利用者は物理的な設備を持たずに多くの機能を利用できます。
・CRM(顧客関係管理)
説明)企業が顧客情報を効率的に管理し、顧客との関係を強化するためのシステム。マーケティングや営業活動で使われます。
今回の障害は、デジタル化が進む現代社会における課題を浮き彫りにしました。特に災害時には、情報を受け取る手段を複数持つことが重要です。