GI(地理的表示)長野 酒メッセ in 横浜
こんにちは、安井郁子です。
記事を読んでくださる方、応援してくださる方、いつもありがとうございます。
GI長野メッセ。今年は横浜で開催
今回の長野の酒メッセは、※GI(地理的表示)長野 の日本酒をご紹介するのが目的。
300人限定で、初の横浜(ローズホテル横浜)での開催です。
日本酒フェアのように、プラカップ(利き猪口ではなく)で対応、吐き用紙コップには凝固剤ポリマーが入っています。
完璧なコロナ対策の中で、開催されました。
黒松仙譲さんらしい山恵錦
弊社取り扱いのお蔵、黒松仙譲さんにまずはご挨拶。ひとごこちを用いた 純米大吟醸プロトタイプが甘口なのはもちろん(米国でも人気)、全体的にも酒質が甘めなのは、仙譲さんの個性としての戦略になります。
「辛口の酒が多い世の中ですが、自分の蔵のような甘めのお酒が、そこに 1本入っていると個性も目立つ。お好みは色々なので、甘やかさでほっとされる方もいらっしゃるだろう」というお考えです。
長野の新しい酒造好適米「山恵錦」のお酒も、仙譲さんらしい香味タイプで造られており、長野らしさ、お蔵元らしさを合わせ持ったGI酒といえます。
黒松仙譲さんでは、今回は出展されていませんが、どぶろくをずっと造り続けておられます。どぶろくのプレーンもいいのですが、この時期なら、トロピカルな「どぶとパイン(数量限定)」もお勧めです。
どぶろくにパイナップルの果汁とピューレを加えたリキュールでアルコール度数3%。普段あまりお酒を召し上がらない若い方から(未成年飲酒はいけませんが!!)中高年の方まで様々な年齢層に飲まれ、特に女性ファンも多いようです。お酒好きの方からも、デザート酒として高評価ですよ!
米の特徴がでている豊島屋・神渡さんの山恵錦
もう一つの長野県の取り扱いのお蔵元・豊島屋さん。こちらも人気で、ブースには、他のお蔵以上の人だかり。ご担当の林常務は、イベント主催者側として会の進行を行いながら、ブース対応もしなければならないので大忙しです。
今回、神渡(みわたり)さんのブースで感じたのは、新鮮な酒質は相変わらずなのですが、ややしゅわっとした微発泡感を残していたものも、ちょっと落ち着いた印象への造りにシフトしていること。
とはいえ、酒質のフレッシュないきいきした鮮度は充分健在です!
神渡辛口特別純米山恵錦は、きれいでキレの良い日本酒。
山恵錦は味幅もあると言われておりますが、今回色々なお蔵を拝見させていただきましたが雑味が少なく、うまく造っておられるところが多く、こちらの山恵錦も神渡さんらしさ、爽快さのでている日本酒だなあと感じました。
一方、ワイン樽で貯蔵する事を前提として酒質設計した純米吟醸酒「MIWATARI CONNECTION」もありました。こちらは、ボリューム感のある個性的な日本酒。長野県桔梗ヶ原のワイナリーで使用されていた「赤ワイン用メルロー樽」で貯蔵した日本酒で、オーク樽由来のバニラの甘やかさと酸のバランスがよく、なめらかさもありお料理にもあわせやすそうです。
冷やし気味の提供温度から始めると最初はオークの香りが控えめですが、だんだん常温になるに従い、樽の香りやワイン風の香りも増していきますので、香味の変化が楽しめます。
ボトルやラベルもブラックでおしゃれですし、洋食で合わせるお料理なら、バター仕立の魚料理(サーモンのムニエル等)、クリームパスタ、鳥のから揚げのタルタルソース添えといった、家庭料理にも似合いそう💕
参加された方々は、丁寧にお酒を利き、ご商売のセールストークに活かせるようにと、お蔵元さまとのコミュニケーションも非常に熱心で、とても良い会でした。
東京からも酒類業キーパーソンの方々もいらっしゃり、多くの方とお目にかかれ嬉しかったです! 何かとたいへんな中、横浜で開催をしてくださり、ありがとうございました。