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真夏の日盛り、冷みそ汁、生き返る・・・

これは、大多数の方々には、あまり役に立たない話かもしれません。

ほとんどの人は、盛夏の日中は、エアコンをかけているでしょう。

婆は、家にいる時は、かけてないんです。

これは好みの問題ですが、

こういう婆ちゃんが熱中症でどうかなっちゃうのかもしれません。

気をつけなければ、気をつけなければ。
気をつけよう。

それで、3年前に娘と二人で旅行に行った時、
(主人は家で留守番、ひとりで極楽選択です)

泊まった宿泊先は、
朝夕共に、大きいホールで
宿泊者みんなで食事をとるスタイルでした。

所々に、グループの人数に合わせたテーブルが、
気にならない間隔でセッティングされており、

一人旅の女性の方も多く、
(なぜか、女性)

皆な、気持ちよく食べられる配慮にあふれた
良い空間で、
美味しくいただけました。

朝夕、同じテーブルで食べるので、
一回見た方々と、近くをご一緒することになります。


それで、せっかく美味しい食事なのに、

あろうことか、娘が調子悪くなってしまって、
途中からひとり退席して、部屋に先に戻りました。

相当調子悪かったのでしょう。
次の日は、ケロッと治ってたんですが、

その時は、ごはんを食べ始めてすぐで、
ほとんど、ご馳走に手をつけておらず、

「お母さん、これ食べちゃっていいよ・・・。
あたし、無理みたいだから・・・。」

と青い顔で、ホールから去って行きました。

娘も大人だし、まあ、疲れが出たのか、最初から予兆があったのか、
いずれにしても、
寝てれば治るだろうと、婆はひとりでゆっくり食事を決め込みました。

お腹すいたー!

普段食べられないような美味しいお食事だし、
良い食材、珍しい食材。
盛り付けも美し・・・。
もったいなーい。

全部じゃないけど、けっこう二人分食べました。

ガツガツっぽくなく、さりげなく、
食べ終わった器を、楚々と、さらっと娘のと交換して。

で、そんなことは、どうでもいいんですが、

娘がいないと、ひとりで食べるので無言です。

その上、お隣のテーブルは3mぐらいは離れていたとはいえ、
けっこう、お話をされているご婦人の声が大きくて、
聞くともなしに、聞こえてきました。

80歳代ぐらいのご婦人と、60歳代後半ぐらいのご婦人の
ふたりで、

80代の方のほうがずっとしゃべっていて、
60代の方のほうは、もっぱら、相づちをうって、聞き役でした。

80代のご婦人は、お料理が得意らしく、
婆も、何となく、耳をすましたら悪いから、
あえて聞かないようにはしていましたが、
なんとなく教示するような感じのかんじーーーの雰囲気でした。

でこれは、思わずしっかり聞こえちゃった、聞いちゃったんですが、

80ご婦人が

「美味しいわよー、私はよくやるの。」
と言うと、

60ご婦人
「へぇー、冷やすんですかぁ?」

80ご婦人
「そう、美味しいのよー!」

60ご婦人
「へぇ・・、意外な感じ。」

80ご婦人
「あたしは、夏はいつもこれ。
だまされたと思って、今度やってごらんなさい。」

それが、味噌汁なんです。

「冷(ひや)みそ汁、美味しいわよ~。」


婆も、それまで、味噌汁は温かいもの、熱いもの、のイメージしかなく、
60ご婦人と同感覚で、
意外な情報でした。

情報の取り方が、褒められたかたちではありませんが、

それが印象に残っていて、さっそく夏になったらやってみました。



婆の場合は、日中わざわざ作ることなんかせず、
前の日の、夕御飯のみそ汁を、さまして、
腐ったりしない前に、すぐに冷蔵庫に入れます。
次の日のお昼まで、冷蔵庫でキンキンに冷やしておきます。

具も、昨日のままでいただいちゃいますが、

あえて、前の日、具無しの味噌汁を作っておくこともあります。
具のない汁部分だけ、冷蔵庫で冷やしておき、

食べる前に、その時にたまたまあったもの、
ワカメとか、モズクとか、メカブとか、豆腐とか、お麩とか、

火を通さなくても大丈夫な具を入れて、いただいたり。


納豆入れたり。
納豆は、熱い温度では良い納豆菌が死んでしまう?というのを
聞いたことがあるので、
冷みそ汁だったら死なないじゃん、
と、積極的にやっています。


あと、以前、NHKの『サラメシ』という番組で、
往年の大女優、朝丘雪路さんが、銀座の行きつけのお店で、
アボカドうどんをよく食べていて、好物だったというのをやっていて、

素うどんに、熱い汁をかけて、
その上に、カイワレ?だったか、小ネギだったか曖昧ですが、
それと、

アボカドを半分、そっくりそのままのせていただく。

あ、アボガドは、1㎝くらいの半月切りで、
アボカドの姿そのまま、バラバラにしないようにのせていました。

へぇ、うどんにアボカド?
合うのかなぁ?と思ってやってみたら、けっこう合いました。

うどんで大丈夫なら、味噌汁は?
と思ってやったら、まずくはないです。
(アボカドから出汁だしは出ませんが。味しみませんが。)

美味しくいただくコツは、アボカドと汁を別々にいただかず、
アボカドを口に入れたら、
すぐ味噌スープを口に含むことです。

好みですから、人それぞれですが、
たまたまあれば、栄養価高いし、手間ないし、積極的にやっています。

キリッと冷えた冷味噌汁、
具無しで、汁のみでいただくこともあります。

前の日の、具から出たうま味だけでも、美味しい・・・。

さらに歳のせいかどうかわかりませんが、
若いときは、それほど味噌汁に執着ありませんでしたが、
具を最初から入れないで作る、ただの味噌汁、
具無し、汁のみ味噌汁だけでも、美味しいと心振るわすようになりました。
(熱いのも冷たいのも)

それが冷味噌汁だったら、ヒヤっと滋味あふれるぅ~~・・。


応用効くこともあります。
急に『冷や汁』を作ろうと思い立っても
ベースのみそ汁自体が、すでにしっかり冷えていますから、
サバ缶を使った『冷や汁』なら、材料さえあれば、すぐ出来上がります。

サバ缶の『冷や汁』は、クックパッドに出ていました。


そんなこんなで、長くなりましたが、
夏の冷味噌汁、やってみたら、はまりました。

でもこれは、エアコンの中では、この美味しさはわからないと思います。

スイカやかき氷だって、
涼しいエアコンの中では、いまいち感動が足りないのと一緒で。

暑い中で、キンキンに冷えた味噌汁の塩分補給がなんとも生き返ります。


朝ではなく・・・、
朝は、お腹のことを考えて、
あんまり目が覚めてすぐから、冷たいものは飲まないように、
冷たいお茶に、ほんの少し、ポットのお湯を入れて、

それでも、充分冷たいんですが、
ヒヤッとし過ぎる鋭さが、少し弱まるので、
そうやって飲んでるぐらいだから、

(これは大事なんですよ~。
夏中、つい冷たいものばかり、ずっと飲んだり、食べたりしてしまうから、
夏の最後のほうには、けっこう胃が弱音をはきます。
胃がやられたら、あまり食べられません。
しっかり食べることは、元気の源。
夏バテ防止に、胃をいたわりましょう。)

盛夏、日盛りの時刻限定で、冷や味噌汁、
ありがたく毎日いただいています。


生き返りますぅ~~。
毎回、ひと口めは、ふぅ・・・っとため息が出ます。

ビール好きな人が、
仕事終わって、家に帰って、お風呂入って、
カッ~!!!
とか言いながら、最初の一口を目を丸くして飲むでしょう。

婆の夏の、ひとり家ランチの冷味噌汁は、
それに匹敵します。

「ふぅー・・、生き返る・・・。」


80奥さん、
横聞きで、悪かったんですけど、
教えてくれて、良かったー!
ありがとうございます♡



娘に教えてあげたら、

そんなこと当たり前にずっとやってるよ、だって。
だって、めんどくさいから、残り物そのままお昼に食べてるし、、

暑くて腐っちゃっうから、
冷蔵庫に入れるの当たり前じゃん、だって。


・・・・・・・。