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中年からのキャリアを考える 映画『テーラー 人生の仕立て屋』 1982年生まれのギリシャの女性監督作 ~映画イラスト~

テーラー 人生の仕立て屋(2020年製作の映画)
Raftis/Tailor 上映日:2021年09月03日製作国:ギリシャドイツベルギー上映時間:101分
監督 ソニア・リザ・ケンターマン
脚本 ソニア・リザ・ケンターマン
出演者 ディミトリ・イメロス タミラ・クリエバ

四コマ映画『テーラー 人生の仕立て屋』 

http://4koma-eiga.jp/fourcell2/entry_detail.htm?id=2761

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http://4koma-eiga.jp/fourcell2/entry_detail.htm?id=2761

まずとても単純に言いますと

とても良い映画だし好きです。

無駄なセリフがなくて、ちゃんと映像でキャラクターやストーリーが語られています。とても映画的な語り口ですし、物語の根底には苦境のギリシャの社会問題もしっかりある映画です。

ギリシャの街並みや自然、ドレスやソーイングがどれも素敵なので、ロマンティックなコメディというライトな楽しみ方もできます。

1982年生まれのギリシャの女性監督 ソニア・リザ・ケンターマン

監督は「次世代のカウリスマキ」とも期待されているだけあって、映画作家としての手腕は十分ありますよ。長編はこれが初とのことですが。

人間のおかしさ、悲しさ、寂しさを柔らかくコメディにしつつも、根底には格差や貧困などの社会問題を描いています。

つまり、素晴らしいのさ。

ソーング・ビー ロスからの『テーラー 人生の仕立て屋』

イギリスのテレビ番組「ソーイング・ビー」にハマっちゃいまして、アマプラで見られる分は全部一気に見ちゃったし、NHKでの放送も最終回も迎えてしまいました。新シーズンは来年まで待たないといけないのでしょうか。。

なので、ちょうどソーング・ビーロス。エズメロス。チネロロスになっていたところで、この『テーラー 人生の仕立て屋』!

もう嬉しい。「このドレープが綺麗だわぁ。滝のように流れている」「とてもよく縫えているわぁ」とエズメのセリフが空耳で聞こえてきそう。

平面だった布がワンピースやドレス、スーツになっていく様子を見れるのは楽しい。

青空の下での移動式テーラーもロマンチックですよ。

ギリシャは晴れが多い国だそうです。だから屋外でのドレス屋さんってのもそんなに嘘っぽくないんでしょうね。あり得そうなレベルでの夢のお仕事。


50歳からのキャリアを考える

昔ながらの高級スーツ仕立て屋店を営んできたけれど、最近は閑古鳥。銀行からはローンの取り立てと財産差し押さえの話も。。

そこで移動式テーラーを思いつき、青空市場に出してみるも、誰も高級スーツを屋台で仕立てようとは思わない。

しかもサッとそこで買えるのでもなく、3週間かかるし何回か試着しなきゃいけないしってことで、全然ニーズと合わない。。

ある日「ウェディングドレス作れる?」と言われ、作ったことないし…と思ったものの起死回生のために「作れますっ!」っつってウェディングドレスのオーダーを取り始めたら、やっと商売は軌道に。

主役のニコスは以前から女性服に興味があってこっそり作っていたりはした。

ドレスの注文は増えるけど、町の人たちはみんな貧しくてなかなか見合った報酬を取ることができないし、父からは「長年修行してきてドレス作りか…」と残念がられるし、銀行からの圧力は増すばかりだし…。

さてはてどうなりますことやら。というお話。

監督曰く

私の映画のメインテーマは、はみ出しものたちです。社会や家族からも負け組というレッテルを貼られた人々が、さまざまな障壁に苦戦しつつも最後には突破口を見出し、危機を乗り越えていく様に私は深く魅了されます。

とのこと。

コ□ナ禍にあって苦戦している方は多いと思います。僕もそうです。僕もそうなんですよ。。もう大変。。ここ一年くらいずっと大変。。いつか元通りになるのでしょうか。

「いつか元通りになるのでしょうか」じゃないね!自分で突破口を探さないとね!探して進んでいかないとね!


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