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ヨーロッパ企画本公演『九十九龍城』を2回観た。それは百龍城。もちろんネタバレあり
ヨーロッパ企画本公演『九十九龍城』のサイトは↓コチラ。
『九十九龍城』鑑賞1回目の感想は↓コチラ。
『九十九龍城』鑑賞2回目の感想は↓コチラ。
最初から切ない
彼・彼女らが仮想世界で住民でしかもモブであることがわかってるので、懸命に生きてる姿が切なかったです。
寡黙で素早い郵便屋や無許可ながら仕事は手を抜かない肉屋夫婦や悪ぶりたいけど善人性が出ちゃう男。
汚いお金を得ながら兄を探すダンサーの女性。そして彼女を温かい目で見守る義姉。
で、さらにはそれを観ているヤン刑事とリー刑事。
どんなに頑張っても仮想世界の檻の中であり、結局はモブでしかない彼・彼女らが切ない。
しかし、ヤン刑事の「九十九龍城を覗き見る時、九十九龍城も我々を除き見ている」セリフ。
自分の人生を主人公として生きている九十九龍城の住民からしたら、我々こそモブ。
我々が現実だと思っているこの世界もすんごい上の方から「なんか一生懸命で可哀想。」「逆に勇気もらえる!」と鑑賞されてるだけのモブかもしれない。
土佐さん
そこに唯一の人間。課金してない古参プレイヤー。上下灰色のスウェット。現実世界でも働いていなさそう。狭い部屋でずっと寝てるのかもしれない。
↑こちらで紹介されている通り、あの看板の上は高い。。僕は高所恐怖症なので、、この映像だけで手に汗が噴き出る。。
確かに本多劇場の後ろの席と同じくらいの目線だったから相当高い。。
中華
バグマフィアの麻雀窟でラーメンやチャーハンに顔をグリグリやられるシーン。
監視しているリー刑事は「中華で?」「中華に?」と中華料理に顔を埋める攻撃を揶揄しているけど、リー刑事も中国人設定なんだから、ラーメンやチャーハンを「中華」とは言わんでしょ。
めっちゃ面白かったです。
砥部
冒頭、永野さんと石田さんが看板の上で落ちる落ちないの賭けをやっているシーン。
周りの住民がどっちが落ちるか落ちるか賭けている中、永野さんが落とされる。
で、石田さんが落ちる方に賭けていた住民たちが石田さんに「飛べ!飛〜べ!」と叫ぶ。
僕が見た1回目の時はちゃんと「飛べ」のイントネーションだったんですが、、
2回目見た時は「砥部」って言ってる人いました。。
「砥〜部!砥〜部!」と。。
砥部ってのは石田さんの故郷で、今回の全国ツアーでも初めて公演をする愛媛県砥部町のこと。。
何語
やっぱ「何語?」って言ってましたね。これを確認しに2回目見に行ったようなもの。
金丸さんが意気揚々と青春っぽい感動っぽいセリフを捲し立てた後の理子さんの「何語?」。
一瞬理解できないし、時間を置いて考えてもわからないセリフなんだけど、素晴らしい。
「は?何言ってんの?」っていう意味だとは思いますが、それよりももっと強烈でギロチンを落とすような残酷な言葉。「何語?」
素晴らしい。クールです。
酒井さんの「いけいでか!」「うけいでか!」も最高。ない日本語を堂々と喋ってる。