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ネタバレあり 名作韓国コメディ 『怪しい彼女』
やっぱ話の進め方うまいなぁ。
短いシーンがポンポン繋がって端的にストーリーがわかるし、
キャラも伝わるし、
笑いも生まれる。
ちゃんと金と時間かけてんのよね。
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導入が面白い。
ボールでの例えが面白いですね。
女性にとっての老い、というのがテーマだと冒頭でわかる。
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桃アレルギー?
『パラサイト 半地下の家族』じゃん。
しかも孫の名前パン・ジハ(半地下)かいな。
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主人公は老女ドゥリ。
女手一つで息子を育ててきた。
人に愛されることなんて気にせずに
なりふり構わず息子を育て上げ、息子は大学の教授に。
子育てはうまくいったけど
周囲から嫌われ
過去の出来事によって恨まれ
息子の嫁は自分のせいでストレス性の病気に。。。
家族にも疎まれ
さすがに落ち込むドゥリは
昔を懐かしみつつ、遺影を撮るつもりで写真館へ。
そこで若返っちゃう。
日本版だとこのあたりのテーマの絞り方があいまいでしたね。
倍賞美津子の辛さがよくわかんなかった。。
韓国版の方が同情するから、若返った後も共感しながら見られる。
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口パクじゃないのに口パクにしか見えないのは残念。。
シム・ウンギョンめっちゃ歌上手いんだ。。
「根源的に歌歌いたくてしょうがない」
「人前で歌うのが楽しすぎてやめられない」感があっていいですね。
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「君は母の香りがするんだ」
って男に言われたらキモくない?
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半地下バンドはそもそもメタルをやっていたのに
ドゥリに合わせて
自分たちの音楽性捨てたことについては結構スルー。
「お前らはドゥリバンドか!自分たちの曲を作れ!」とプロデューサーに言われて作った曲も結局オーソドックスなポップスだった。。
これは日本版でも同じ問題。
ドゥリがメタルの良さに気付くとか、
新曲にちょっとはメタル要素入れ込むとか、
メタルへの敬意を見せて欲しかった。
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ラストネタバレは以下に。
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血を抜いたら空いた体に戻ると去ったドゥリ。
ドゥリは
イケメンプロデューサーとのキラキラした恋愛も体験し、
歌手になって大きなステージで喝采を浴びるという夢も叶えて
バンドマンたちとの友情と青春を体験した。
女手一つで貧しく暮らしてきたドゥリにはなかった青春。
それを体験できたドゥリは思い残すことなく、
事故って重傷を負った孫に輸血してあげることを決意。
それを全体的に理解した息子はドゥリに言う。
「あなたはこのまま行ってください。
クズ野菜を拾う生活などなどとしないように。
鬼にならずに生きられるように。
短命な夫を選ばないように。
親不孝な息子をもたないように」と。
ドゥリ「人生を選べるなら、まったく同じ人生を生きるわ。いい夢を見たよ。あんなに楽しい夢は初めてだったよ」
涙を流しながら、孫に輸血。
一年後。
ドゥリ、おばあちゃんに戻ってる。
孫のバンドのライブ。
大人気。
新しい女性ボーカルが歌ってる。
ドゥリ「さすが私の子」
嫁「私の子です!」
以前より遠慮がなくなった嫁。
ドゥリと距離が近づいた。
遠くにプロデューサー。
目が合う。
ドゥリ、プロデューサーがくれた髪飾をつけてる。
プロデューサーそれを見るが、「まさかな」ってな表情。
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マルスン、あの写真館で写真を撮る。
若返る。
ドゥリ「家が大騒ぎになるね!」
マルスン「おれは世界一周する!」
ドゥリ「今すぐ献血にいきな!」
おわり**