階級(階層)社会を斬らない映画『EXIT』
EXIT(2019年製作の映画)
엑시트/EXIT 上映日:2019年11月22日製作国:韓国上映時間:104分
高所恐怖症なので、何度も何度もキン○マが縮み上がりました。
不思議ですよね。。
映像観てるだけだし、しかもドキュメンタリーでもないのに。。
体に反応が出るほどの恐怖を感じちゃう。
あえて「階級社会の風刺」を描かない
下にいると死ぬけど
上にいれば何の心配もなく生きていられる。
という
「階級社会の風刺」は弱い。。。
ま、あえて、でしょうね。
あえて、一階や半地下で暮らす人たちは描かなかった。
というか、生活者を描きませんでしたね。
主役は古希のお祝いに集まった人たちとそのホテルの従業員。
タクシー運転手とか救急隊とか報道とか出てくるけど
生活者は全く描いていない。
これも選択でしょう。
障がい者や老人などの社会的弱者が毒ガスで死んでいく姿を描いたら、、、笑えない。。
重すぎる。。
なので「社会問題斬りました感」は一切出さない。
底辺側は主人公が「無職の中年」なだけ。
一回だけ高層マンションを見上げて
「あそこに住みたかった」的なことを言うだけです。
上の人間も一切映らない。
本来なら
高層マンションの最上階に住む金持ちが下の惨劇を見て
サラッとしたガウンでも着ながら
「下が危険なら上に登ればいいのに…」的なことを言うだろうけど(?)
そういうシーンもない。
**
シリアス目の社会派パニック映画に振ることもできたでしょうけど、
この映画はあえてのコメディでしたね。
まぁまぁそれは成功してたんじゃないでしょうか。
すべてのビルがちょうどクライミングできるような設計になってましたし
サクサクと隣のビルに移動しちゃうし、
そうじゃないと成立しないですから
コメディですよ、と
マンガなんですよ、と
表明していますので、良いんじゃないでしょうか。
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主役2人は魅力的ですね。
とくに男の方が、
顔はかっこいいのに全体的にずっと気持ち悪くて面白かったです。
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