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恋しさとせつなさとゲイのパーティークルーズ『ドリームボート』と
冷やかしのつもりでなんとなく見始めたけど、
なんとも誠実な目線で撮られたNetflixのドキュメンタリー。
音楽も素晴らしい。
ゲイ3000人を乗せた豪華客船の旅というかなり限定された世界なんだけど、
登場人物たちが吐露する言葉は、
大昔から現在まで毎度毎度映画で語られてきた言葉とまったく同じ。
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みんないろんな国からひとときのキラキラした夢を見るために参加している。
中にはかなり過酷な国から逃げ出すように船に乗った人も。
結構固いちゃんとした仕事をしてる人が多いんだけど、まぁかなり金のかかる船旅だろうからちゃんとした人じゃないと料金払えないし、長期休暇もとれないわな。
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毎晩華やかなパーティが繰り広げられていて、ハッピーな雰囲気ではあるんだけど、
やはり吐露されるのはその空虚感。
モテるためにルックスを磨いたんだけど
ルックス目当てで近寄られるのも飽きがくるし、本望ではない。
どんなに派手な格好をしていても、
「真実の愛」を渇望して涙して落ち込み体調が悪くなる姿は愛おしさすら感じる。
それはやはり人類共通の気持ち。
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「孤独を感じたことなんてなかった。この船に乗るまでは…」
などの心の底から出てきた名言もたくさん。
ライトにも観ることができるし、
それぞれの祖国の事情と彼らからこぼれる言葉を読み込んで深く味わうこともできる。