見出し画像

子どもと睡眠

子育てに関する不安や悩みに、専門家や子育てマイスターさんから資格や経験を生かしたアドバイスをいただき、情報誌「がんばらにゃ」で掲載しています。子育ての参考にしてくださいね。

管理栄養士で睡眠健康指導士の武井ちひろさんに教えていただきました。

「寝るリズムの整え方を教えてほしい」という悩みをよくいただきます。私も2児を育てる上でそれぞれ苦労しました。寝るリズムは、“生活全体のリズムを整えること”を意識しましょう。

午前中の過ごし方

①毎朝決まった時間にカーテンを開け、まぶた越 しに太陽光をたっぷり浴びる。朝日が弱い時は、電気を付ける(青白い光がおススメ)。
②休日、長期休暇も含めて、毎朝だいたい決まった時間に起きる。
③朝ごはんを食べる(ご飯、納豆、前日残ったスープ、バナナなど簡単でOK)。
④午前中によく活動する(交感神経が優位な午前中がおススメ)。

人の体(脳や臓器)には、【体内時計】と呼ばれる、時計の機能をしている細胞が存在します。【体内時計】は約25時間周期。①~④の4つの過ごし方がキーポイントとなって、1時間のズレをリセットさせ24時間に体を合わせることができます(※1)。まずは、簡単な①からぜひやってみてください。

(※1)出典元 大川 匡子「子どものこころの発達を知るシリーズ⑥睡眠障害の子どもたち 子どもの脳と体を育てる睡眠学」(2015)

夕方からの過ごし方

①寝る1時間前から明かりを半分にして過ごしましょう(オレンジ色の暗めの光=眠りを誘導する光です。「眠る時間ですよ」と脳にお知らせすることが大切です)。
②寝る30分前からは、テレビやYouTubeなどの動画を控えましょう(画面の中の動きを目で追い、脳が興奮状態にあります。クールダウンしてあげましょう。朝や夕方に見るなど、疲れない程度見るのはOKです)。
③夜、お風呂に入って体温が一時的に高まり、発汗とともに体温が適度に下がることで眠りにつきやすくなります。

夏場は、入浴後、扇風機に当たるなどして涼しくしましょう。冬場は、寝付く前に手足が冷えてしまったら、足元を毛布でくるんだり、手を握って温めてあげながら寝かせると、下がり過ぎた体温が戻り寝付きやすくなります。大人が意識して、わが子の眠りやすい環境をつくってあげましょう。


いいなと思ったら応援しよう!