夏休み衛生・環境教室 ~着色料を調べてみよう!~ note編
こんにちは、食品衛生研究グループです!毎日暑い日が続いていますね☀️小学生のみなさん、夏休みの宿題は終わりましたか?本日の内容は、まだ自由研究が終わってない〜💦と頭を抱えているそこのアナタに役に立つかもしれない内容です。ぜひ最後まで読んでみてくださいね♬
そう!今年も”夏休み衛生・環境教室”を開催し、参加されたみなさんには楽しく学んでいただけたかと思います🙌🏻
そこで、note編として教室で行った内容からピックアップして「毛糸の染まり具合で合成着色料と天然着色料を見分ける方法」をご紹介します🧶
ぜひ、一緒にやってみてくださいね✨
まずは、用意するもの
★毛糸(羊毛)★酢 ★食器用洗剤 ★ガラスのコップ ★計量スプーン ★計量カップ ★鍋 ★わりばし ★タオル ★合成着色料の入ったシロップと天然着色料の入ったシロップ(今回はメロン味のかき氷シロップとイチゴ味のかき氷シロップ)
ー 調べたいシロップを選ぶときのポイント💡
ー 毛糸を染める前に、やっておくこと💡
・毛糸は食器用洗剤で洗い乾かしておきましょう。
(毛糸の脂肪分を抜き、毛糸を染まりやすくするため)
・毛糸は使いやすいように、5cm位の長さに切り、10本位を一束にまとめておきましょう。
さぁ、毛糸は染まるかな?
①シロップ(30mL)と酢(小さじ1)をガラスのコップに入れます。
②毛糸を①の中に入れ、わりばしを使い浸します。
③20分間湯せん※します。
※湯せんの方法と注意事項をよく読んでから行ってください。
④わりばしで毛糸を取り出し、水洗いします。
⑤水洗いした毛糸をタオルなどで水気を取ります。
続いて、イチゴ味のシロップでも同じようにやってみましょう👍🏻(同時進行でも◎)
それでは、結果発表!
合成着色料が入ったシロップ(今回はメロン味)と天然着色料が入ったシロップ(今回はイチゴ味)、どちらが綺麗に染まりましたか??
なぜ、染まったり染まらなかったりするの?
結果は、合成着色料が入ったシロップで毛糸が綺麗に染まりましたが、この理由を説明します💡
合成着色料は、すべて酸性タール色素というもので、まわりが酸性のときは-の電気を帯びます。毛糸(羊毛)は、ケラチンというタンパク質でできており、タンパク質はアミノ酸がたくさん集まってできています。さらに、アミノ酸はまわりが酸性のときは+の電気を帯びます。
つまり今回の実験は、シロップに酢を入れたことで酸性溶液となり、酸性溶液中で、毛糸は+、合成着色料は-の電気を帯びたことから、お互いに引かれあい結合し染色が起こったということです。
もっと知りたい、着色料のコト
今回の実験は、みなさんのおうちでもできる簡単な実験でした。
実際に、私たち食品グループが業務で行っている着色料検査については過去の記事にまとめています。そちらも一読してもらえたらうれしいです。
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