あの子が好きだった。
あの子はとても可愛かった
身長はそんなに高くない
制服の青いチェックなスカートから見える足首からふくらはぎにかけては、すらっと真っ直ぐに伸びていて、真っ白だ。
なんだか心配になってしまいそうなくらい。
そんなすらっとして身体付きに反して、
その顔はもっちりしていた。
ほっぺたは、ふっくらと笑う。
あの子の目が好きだ。
まつ毛は儚く下を向いていて、
私はなかなか目を合わせられなかったのに、
その瞳には一瞬で吸い込まれる。
私はあの子が好きだった。
同じ椅子にぎゅうぎゅうに座って、お弁当を食べたりした。
最後までちゃん付けでしか呼んでくれなかったけれど。
ちょっとだけ不思議ちゃんなあの子が好きだった。
会おうとすれば会えるのだけど ね。
あの子が好きだった。
あの子は可愛かった。