35日目 ベトナム中部の都市:ホイアン その3 「タイ30日✙ベトナム20日のバックパッカー旅(なるべく安く、なるべく長く、なるべく楽しく)」
今朝の朝食は、ミークアン。
麺は昨日のカオラウと同じ米粉のうどんみたいなヌードル。野菜もいっぱい入ってて、肉にピーナッツも、うずら卵も入ってる。これひとつでバランスがすごく取れてとてもいい。「Mi Quang ( Quang noodle ) ミークアン」。これもすごく美味しい。
9時半には街歩きに出発。
どこにでも私と同じ釣り好きはいるもんだ。
聞いたら、小さい魚が釣れるんだって、大きくはないみたい。餌はどんなのって聞いて見せてもらったら、小さなエビ。一緒に写真を撮ってgood fishingを祈念! 船の上でも釣ってる仲間がその先輩。
この川沿いを東にずっと行くと、係留されている船がいっぱい。一番前方のへさきのところ、ちょっとピンクになっている所の裏側なんだけど、線香が焚かれている。先っぽが写ってるはずなんだけど見えるかな。
そして左下の方にちょこっと写っている自転車の車輪が、今日の私の相棒。
多分ここだろう、マーケットの入口。 やっぱりそうだった。入ってすぐにホイアンって書いてあるこれ、市場の建物。この匂い!! いろんなものが混ざり合わさったアジア独特の♪ 好きなんですよね、血肉が湧き踊る。
これで食物繊維、野菜果物をたくさん摂れます。毎日でも来れるからいっぺんに買い込まなくてもいいかも。
これまで、遠いかも……自転車借りないとダメかな、雨続きここまで歩くのもなぁと思っていた。今日まで来なかったのはちょっと残念。次回からは歩きで来られる。
場内は雑貨屋さんが多い。肉屋さんはバンバン包丁で叩き切っている。結構でかい包丁だよね。骨ごと叩き切ってる感じ。細かく切る時は細長いのも使うけど。
果物も野菜も種類が豊富で迷う。葉物野菜もフォーとかの突き出しで出てくるやつね。
漬物にして売ってるものも。
カツオ。もう秋の日本の近海からは南方に下ってきちゃってるから、こちらホイアンの海岸付近で捕れるのでしょう。
太刀魚もいる。フォーフィンガーって云って、指4本分の体高がある大きさのタチウオ。長さは1メートル近くある。もう他は売れちゃって店自慢かもしれない。こちらはもっとでかいファイブフィンガー!! 写真撮らせてもらうようお願いして写した。
ちょっと床の水が跳ねるから、ズボンの裾を上げる。
街中と違って、トマトもでかいのしかない。でかいのといっても中くらいの大きさだけど、ちっちゃいのばっかりってことはなくて、逆にミニトマト・小さいのはほとんど置いていない。
パンも美味しそう。
あれっ?! この愛想のいい、でも少し控えめなお姉さん。やっぱりそうだ!昨晩、マンゴー30だよって言ったら、40だって言いはってた。彼女も気が付いた、やっぱりそうだった。今日は違う、昼間はニンニクとか野菜を市場で売っている。ちょっと一緒に、で写真を撮った。
人参は日本で言えばちょっと大き目のものしか売ってなくて、逆に大根はちっちゃいのしかない。30センチもないぐらいが普通。
市場の売り子さんどうし、結構暇だからか言い合いしてる。何怒ってんのかわからないけど、他にやることないから言い合いしてるんじゃない?
ちなみにこれって、どの市場に行っても見かける光景です。
トマト1キロいくらって言ってんのか分からないけど、四つで15っていうからちょっと高い感じがする。やっぱり(レンタル自転車30だしって比べるのも変だけど)10だって言ったら、4つを3つにされた。ならあと一個減らして、多少小さいの二つに変えて4つで10。キロいくらの量り売りだから、ぼったくりはなさそう。
外国人観光客の二人が一生懸命トライして、値段を探ろうとしている。で、二・三回トライしては、やっぱり高いって言ってる。この若いポルトガル人女性二人と情報交換。
ホーチミンとかのマーケットの方が安かったみたい。外国人はひと目みてバレバレで、ここは観光客向け価格になっちゃっていると言ってた。お互いに一緒に写真撮って、have a good day👍🏻
(後日得た話だと、新市街地の市場の方が安いって。地元民向けだしね。)
続き。きゅうりは太いやつのみ。いわゆるタイで買った細いちっちゃいのはない。漬物になってるのも、それはそれで辛いだろうなぁ。きゅうり4本で40だって、せいぜい2本だなぁ。
ちょっと生鮮食品売り場を離れて、もう一つの建物の中も見てみる。雑貨屋さんの常設店みたいなもの。生鮮食料品は外の屋台がメイン。靴とか帽子とかカバンとかなんでも。帰りはこういうところでバックパックを買って、お土産に買ったもの用として、荷物の追加料金かけるのも検討余地あり。
服の縫製コーナー。電動ミシンの時代でも、まだ手動ミシンも活躍してる。
こちらの方が使いやすいんだろうね。 向こうに写ってるお姉さんとか、他のお姉さん方は電動ミシン、ブラザーやシンガー。手動ミシンも電動に負けじと使われている。見回したところ、懐かしの手動と電動の割合は、半分半分ぐらい。
服飾コーナー。パチモンっぽいノースフェイスもあるよ。冬の日本に着て帰るとして、これでいくらなの?ダウンが500ドン。あの頭からかぶるパーカー、真ん中にチャックなしは、350ドン。もう一つサイズが大きくて、この厚さのやつがいいかなと思って値段聞こうと思ったら、ちょっと待ってでどっか奥まで取りに行った。それでもまだ大きかったからやめたけど、ちょっと分厚めのパーカーで300までは下がる、2000円だね。帰国時の防寒用。
そういえばさっきの八百屋さんで買った時も、聞いてた隣のお店の人もその値段だと主張するよね。やっぱり値崩れするのを嫌うのか、ほんとに量り売りだからどこでも同じなのか。
雑貨屋さんや、上の階の服屋さんなんかは、値段下げるよ〜だけど。もう11時、そろそろあとキュウリとマンゴーを買って帰ろう。
仕立屋さんもあるんだけど。もうユニクロでいいしなぁ、帰りに着る分厚い服はないものの、ここで着る服はもう十分だし。
髪洗って眉毛も整えるところ。睫毛、眉毛もレモングラスオイルを使うと言ってる。
結局、きゅうり2本で10。さっき言われたのは4本で40だから1本10だったよね。
もう店じまいなのか、もうちょっとしか残っていないお店で買ったからなのかは分かりません。ほんとにサイズや重さだけの違いなのか、値段はあってないようなものだ、特に外国人向けは。
マンゴーは2つで25、サイズも手ごろ。
他にも、果物少量ずつの組み合わせで30。40から1個減らして30。これはちょっと高かった、下手くそだったかなぁって気がする。少量をごちゃ混ぜで買うのは、不経済。次回はひと種類ずつ、日を分けて買うとか。
今日買い物合計75万ドン。きゅうり2本10、トマト4つで10、果物組み合わせが30、マンゴー2個25 合計で500円弱。
カオラウを食べて帰るか、バインミーも美味しいんだけどね。
お土産屋さんから裏に抜ける道を行くと、タトゥーを彫るお店も。レイター、 要は夜だけなのかはハテナ。
服屋さん、カシミヤにシルクだって売り方が綺麗だよね
隣りの磁器絵屋さん? トラディショナル・ラッカー・ペインティング。
仕立て屋さんはやっぱり財をなして、三階建自宅兼かな、立派な店構えのところが多い気がする。見た目でお店選ぶしね(笑)
やっと昼食、カオラウ。牛肉もよく煮込んである。味が染みてて、なおかつ柔らかい。盛り付けも綺麗で、写真を撮ろうにも、箸で麺を持ち上げないと映らないぐらい。なんたってソースの味付けもまた美味しいよね。
ご主人が寄ってきて、美味しいって褒めたら色々お話できた。WEBにも載ってるって。ちょっとスマホを貸して開けて見せてもらった。確かにこの味なら口コミが入るよね。向かいのテーブルの欧米ご夫妻が巻きものを頼んだみたい。店員さんが巻き方を教えていた。ご主人との話では、お店は2年前にコロナの後からオープンした。コロナの前は単純に物件を店に貸していたそう。オープンしたてで、どうしてこんなに美味しいのを作れるのかと聞いたら、お母さんが作っているとのこと。やっぱりマダムラウ。お母さんのラウ。盛り付けも綺麗で美味しい。さらに、お手頃価格。
午後の予定。今晩は自転車を借りてるから遠出も可。夕食は評判のいいホワイトローズまでひたすら北へ向かって走ろう。ホワイトローズ(食品名がそのまま店名)を頼もう。その前の観光は博物館。
たどり着いたけど、こういうのは人気なし。私にとっては面白いけど、他に観光客はいない。その向かいは、図書館かな? 二階は自習室みたいな学生さんがいっぱい。1階ではパソコンを広げたカップルが。
変な話で恐縮なのですが。5件まで見られる旧市街チケットなんだけど、ひとつ一つがたいしたことなくて、なんて言ったら申し訳ないですが、外から建物を見るだけでいいぐらい。ごめんなさいだけど。見所というか、それよりも街の雰囲気がいいんです。
商売目的のお店の店構えも、そのお店の建物も、この旧市街の雰囲気に合わせて作られているから、街全体がホイアンの雰囲気を醸し出している。優しいというか柔らかいというか、ほんわかした空気が感じられる。優しそうなちょっと控えめな人に似てるような。日本人に合ってる。押しが強い韓国人とかがかなり押し寄せてきて、彼らのガリガリにやられちゃいそうな感じで可哀想だけど。
まだ夕食までには時間あるけど、どうしよう。1時間半ぐらいたっぷり博物館を見ていくつもりだったのに、残念ながら中身が希薄で残念。観客は私1人という、この人気のなさも理解できる。〇〇の集会所、という見所ポイントも、無理して5箇所までのポイントをたくさん作らなくてもいいんじゃない?無料でいいんじゃないとも思うけど。
それよりも、どうしよう、両替しなきゃ。自転車で歩き回って、両替所を探しながら自転車を漕いで街中を回るか。評判のいい福建会館前のお店で、5000円替えたらまずまずやっていける。フエのホテルはクレジットカードOKだったからよかったけど、ここはどうかな?帰ってから聞いてみよう。確かに両替所が二軒並んであって、両方とも表示がジャパニーズ円@159になっている。計算すると5000円で795万ドン、悪くない。宿に帰って、とりあえず今日までの宿泊費を払ってみよう。クレジットカードは使えると思うけど、本当にそうかどうか。キャッシュのみで、宿でも両替するっていうならそのレート。先方としても、クレジットカードを使うと手数料の関係から支払いの回数を分けるよりは、延泊分も含めていっぺんに受け取った方がいいのかも。何はともあれこちらの希望は伝えて、後は先方次第。考えるのはここまで。
その少し有名な両替所が門前にある、当の福建会館。福建省出身者の多くが信仰する航海安全の守り神、天后聖母が祀られていて、2週間ほど燃え続けるという願掛け用の渦巻き線香がたくさん吊り下げられている。
夕食はホワイトローズ。店の奥で青い服を着たお姉さん達が、ホワイトローズを作っていたので、写真を撮らせてもらった。
ホワイトローズという食品名がそのまま店名になったと書いたけど、うんちくは以下の通り。「ホワイトローズとは、いかにも優雅な名前の料理だが、要は米粉の皮に海老のすり身餡を包んで蒸した「蒸し餃子」だ。ホイアンでホワイトローズを出すお店は幾つも存在するが、驚くべき事に全て「White Rose Restaurant」が出荷している。真似しようとするお店が登場するものの、本家には及ばず淘汰されていった。」っていうくらいのところ。半透明の皮の開いている様子が、白い薔薇のように見えるところからきたネーミング。
散りばめられたフライドオニオンが香ばしく、噛み締めるとくにゅっくにゅっと心地よい食感、もっちりソフトで上品なお味でした。
最後に会計でも、面白いクレジットカードリーダーを見せてもらいました。なんと、プリントアウトされて出てくる時に、手前の画面表示で、いかにも印刷の紙が出てきますよという内容が映し出されて、その先からレシートが出てくるのです。いやー、それ素敵って言って写真も撮らせてもらいました。日本にもあるのかもしれませんね、見たことなかったけど。
たびたび食したホイアンの名物料理、ミークアンとカオラウの解説も加えて載せておきます。(朝食と昼食の復習?)
1.ミークアン
ミークアンはベトナム中部のダナンとホイアン発祥の麺料理です。平麵の上にスープ野菜・砕いたピーナッツ、お肉やエビ、ゆで卵などトッピングされたローカルB級グルメです。フォーやブンと同じく米からできていますが、見た目が小麦粉の麺に似ていることから、小麦粉麺の意味であるミー(Mì)という名前がついたと言われています。また、和え麺と汁麺の間のような立ち位置で、スープの量は汁麺よりは少なく、和え麺よりは多めに入っていることが多いです。日本の伊勢うどんにルーツを持つといわれており、日本人とって食べやすい味付けです。
2.カオラウ
ベトナムの世界遺産の街・ホイアンの名物麺「カオラウ」。
米粉でつくられた麺に、豚肉、煎餅、レタス、もやし、香草などを乗せ、丼の底にたまった甘い醤油ダレに絡めて食べる、ホイアンのレストランでは置いてないところはないほどの有名な郷土料理です。
実は、このカオラウのルーツは、「伊勢うどん」とも言われています。
伊勢うどんとは、日本の三重県伊勢市の郷土料理です。小麦粉でつくられた柔らかいうどんを、出汁を加えた醤油のタレと絡めて食べるもので、見た目も食べ方もカオラウに近いものがあります。
《ご参考》
ともに東京のベトナム料理店ではなかなか提供されていません。
この後行ったハノイの旧市街でも見かけなかったです。
ホイアンのメインは夜なので、またそぞろ歩き。
おやすみなさい