ノウハウは後からついてくる。とにかくやってみる。
いつの間にか6月に入っていました。
バンドのレコーディングも順調に進んでいる、、、、
かと思いきや実は予定より遅れてきております(^^;
僕が今リーダーとして率いているバンドは過去のnoteなども読んでいただければ分かりますがインスト音楽(歌が無い楽器演奏の音楽)で変拍子を多用し音楽を表現する。
しかもギター、ベース、ドラムの3人でどこまで表現できるか?という事を主題としているバンドです。
自分の作る曲はキーボードなども入っている方が本当は方向的にも音の厚み的にも良いのですが、それを敢えて3人という限られた音色の中でやってみるというようにしています。
それと、元々はバンドとしての機動力を上げる為というのもありました。
バンドは様々な人が集まって一つの事に集まる言わば小さな会社組織みたいなものです。
しかもみんなそれぞれにバンド以外に仕事(学生さんなら学校)や普段生活をしている訳です。
僕らの場合も音楽の仕事をみんな多方面でしていて、よほどバンドへのモチベーションが高くても日常のこなさなければならない事というものがあります。
バンドの人数が増えれば増えるほど各個人のスケジュールというのも合わなくなるので、
人数が少ない=機動力が上がりやすい
と考えております。
が、、、、
そんな3人のバンドでもなかなかレコーディングの完成品というのは到達できないものでして。
しかも今回は「ミックス」と言われる編集作業も僕ら自身で行なっています。
通常、音源を作る工程というのは
レコーディング(録音作業)
↓
ミックス(編集作業)
↓
マスタリング(全曲のバランスや質感調整)
↓
配信もしくはCDプレス委託
という順序を踏みます。
レコーディングはもちろんメンバーでの録音になりますが、ミックスやマスタリングというのは大体の場合において専門としているエンジニアという職業の人に依頼します。
書籍などと同じで作者が書いたものをそのまま出しては分かりづらい表現だったり、全体のバランスが悪かったりするので編集者がより良いものにする為に編集するのと同じですね。
今回はその編集作業もバンドのみんなで進めていっています。
正確にはメンバーで意見を出し合って僕が調整して、その音源をみんなに聴いてもらいまた意見を出して調整して、という工程を繰り返しています。
メリットはとにかく自分たちの好きな方向に持っていけるという点です。
細かい細部まで、目盛り1つ分まで微調整をしながら好みの音源に近づけていける点です。
あとは費用の軽減です。
実際エンジニアさんにミックスの依頼をすると1曲あたりでのお支払いをする事になります。
人により違うのですが1万円から2万円辺りが今まで僕の出会った人たちの相場かなという感じです。
今回のアルバムは7曲なので7万円から14万円ぐらいの費用がかかる事になります。
もちろんこれは正しい方法ですし、クオリティは専門職の方に頼む訳なので当然保証されるのですがこの分の費用を抑える事ができるのは金銭的には有難い事です。
逆にデメリットとしては、僕自身ミックスを専門的に学んだ人間ではないのでとにかく時間がかかります。
ミュージシャンとして色々な音を聴いたり、どんなエフェクト音(効果音)をつければこんな感じになるというのは経験で分かるのですが実際の作業自体、
例えばどこに自分の操作したい項目が画面の中のどこにあって、何を操作すれば編集できるのか?という実務としては手探り状態なのです。
しかしながら、今の世の中は便利でインターネット上にエンジニアさんのノウハウや備忘録、手法が載っていて簡単に知る事ができます。
それを実際にやってみて耳で聴いて判断する。
違えば元に戻せるし、微妙に違うのであればそこから弄ってみれば良いのです。
もちろん専門的にエンジニアさんとして活動している人には遠く及ばない作業スピードですが1つ1つ自分で調べて試していく事で新たなノウハウも蓄積されていきます。
そして取り掛かっていた曲のミックスが終わり、次の曲のミックスへ移っていくと1つ前に編集していた曲よりも作業スピードが確実に上がっているのです。
また現実の演奏面でも役立つドラムやベースの音使い、立ち位置など新たな側面から沢山の事を学ぶ事ができていています。
アウトソーシングする事自体は自分の時間を作る上でとても効果的な方法なのですが、自分が何も分からない状態でただただ人に任せるアウトソーシングは良くないなと改めて思いました。
今までミックス作業をエンジニアさんの傍で見ていた事はあっても自分自身で音源を弄る事をもっと早くに着手しておけば良かったなと少し後悔しています。
勉強になるのもですが何よりもこんな面白い作業を人に任せていたのか!という気づきもあったのです。
簡単にノウハウが手に入る世の中、
とにかくなんでもやってみる!やっていけば後からノウハウは勝手についてくる!
という気持ちを持って音楽に限らず色々な事を試してみるのは大事な事です。
もう少しでそんなバンドの音源も公開できると思いますのでnoteを読んでくださっている皆様に聴いていただけたら嬉しいなと思います。
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