「地道」は本気なら当たり前
音楽をやっていると地道な活動が多い。
実際に演奏している時間よりも曲を練習する時間の方が長いし、メンバーでアレンジを練ったりする時間も含めれば本当に刹那的なものだ。
数時間のライブの為にフライヤーを作ったりライブハウスと連絡を取ったりメンバーとやりとりしたりと事務作業も圧倒的に多い。
物事というのは意外にそんな事が多いのかなと思う。
例えば僕の父親はスキーが大好きで小さい頃から冬になればスキー場に連れていかれていた。
「連れていかれていた」から分かる通り僕はスキーが大嫌いだった。(今も滑れない、、)
そして子供ながらにいつも思っていたのは滑る時間は一瞬なのに登る時間が異様に長いという事だ。
リフトを使っても滑る時間よりは長いし、小さな僕はリフトで上がった先から麓まで滑り切れる力量なんてないから、カニさん横歩きかストックを使いながらの逆ハの字でリフトの3分の1ぐらいまでの高さまで登る。
これが異様に長い。
長い割に滑る時間は数秒だ。
何が面白いんだろう?とずっと思っていた。
実際の物事よりも準備する時間が長いこの遊びに子供の僕は辟易していた。(上手く滑れないのもあった、、。)
しかし毎年父親はこのシーズンを楽しみにしていて、スキー場に行く前には板を整備したり時には新しい板を買ったりしていた。
自分が音楽活動をするようになり、ふと同じだという事に気付いた。
先程も書いたが演奏時間よりも準備が長い。
CDが発売された!というその発表の前には何ヶ月、時には何年もその発売日に向けてレコーディングの他にミックス(編集作業)や宣伝に時間をかける。
しかし、これらの準備は好きなら当たり前な事なのだ。
時々地道な努力を「自分は頑張っている」と押し出すのを見る事がある。
しかし、頑張っているのはその人だけでなく音楽活動をしている人はみんなやっている。
例えば僕は2015年にライブドアブログ編集部賞というものを有難い事に頂いた。
毎日欠かさず音楽について書いていった。
そう毎日。投稿時間に飛行機に乗っていようが仕事が夜中までかかろうが事前にいくつかブログを書いておいて自動投稿を使った。
でもそんなのはグランプリやその他の賞を取った方々には当たり前だし、賞を取れなかった方々だって毎日上げている。
その中でたまたま目をつけて頂いて取れただけだ。
毎日地道に頑張る事はその道で何かを成し遂げたければ当たり前の事なのだ。
音楽活動が好きならその地道な準備や事務作業だって当たり前の様にみんなやっていて、時には正直面倒いなと思う事もある。
それでも音楽が好きだからやっている。
そして毎日の作業の中で改善していく事が大事なのだ。
毎日やっているから素晴らしいのではなく、それは当たり前でそれを少しづつ改善していって良いものにしたり作業効率を上げていくのである。
「毎日頑張っている」事は決して何も偉くはないと思う。
好きなら、自分が達成したい目標があってその為にこなさなければいけない事であるならばそれが地道な作業、活動であっても当たり前の事であって
同じ事で頑張っている、好きでやっている人たちはみんなそんな事は当たり前の様にやっていてその中で改善しながらより良いものにしていく事が本当に大切な事ではないかと僕は思うのです。
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