福田組とKenneth Dahl Knudsen への道のり
本日福田組とKenneth Dahl Knudsen にお越しいただいた皆様ありがとうございました。前回のMarshall Gilkesの公演以上にハードな準備期間となってしまいなかなか言葉をまとめる時間を作ることができなかったため、こちらに、前回参加していなかったメンバーの紹介と、福田組とKenneth Dahl Knudsen (10月22日公演)を迎えるまでの道のりを簡単にまとめさせていただきました。(最後にポリリズムの答え合わせもありますので、先入観なしで見たい方は見ないように気を付けてください)
※前回の福田組とMarshall Gilkesから参加してくれているメンバーはこちら
秋元勇人 (trombone) この一年おそらく大友君(trombone)の次くらいに一緒に本番をこなしているんじゃないかと思います。今回は3rdトロンボーンで参加してくれていますが、ハイトーンも出て、何よりパワーがあって音色もよいのでどのパートをお任せしてもよいオールマイティ系トロンボーン奏者だと思ってます。人としてプレイヤーとしては大好きなんですが、音楽の趣味は根っこのところで相いれないものがあるよね、とよく話しています。あと、家にトロンボーンが4本、マウスピースが12ヶあるらしいです。ちょっとよくわからない。
高見優貴 (voice) 2年前の福田組Withアコーディオンの回ぶりの参加です。aqubiというユニット等で活躍されています。とってもおすすめなので是非聞いてください。もう何年前になるか覚えていませんが、東京塩麹のトロンボーンの渡邉さんが本番前日にインフルエンザで倒れて、トラで飯島商店に行ったときの対バン相手でした。飯島商店に向かう道すがらで聴いたaqubiのサウンドクラウドを聴いた時からいつかVoiceを頼む時があれば高見さんにと思っていたのでした。
<福田組とKenneth Dahl Knudsenへの道のり›
Kenneth のことを初めて知ったのはYouTubeでたまたま発見したこの動画でした。おそらく2016年の秋か冬頃だったと思います。
2015年にKickstarter上でのクラウドファンディングによって作成された”We’ll Meet In The Rain”は2016年に聴いたアルバムの中で最も印象に残ったアルバムと言っても過言ではないと思います。
2016年の末だったか、2017年の頭だったか、とある事情により今回の「福田組とKenneth Dahl Knudsen」の首謀者でもあるジャズ評論家の中川ヨウさんから若手で活きのいいコンポーザーを何人か紹介してほしいという依頼がありその時に紹介したうちの1人が彼、Kenneth Dahl Knudsenでした。
そんなことも忘れていた同年4月、音楽仲間のI氏がFacebook 上で”Kenneth Dahl Knudesn 来日ツアー @イオンモール幕張”という衝撃的な投稿をしているのを見つけ慌てて駆け付けたのでした。イオンモール幕張のフードコートでピザを食べる家族に囲まれながら見たKennethは周りの状況も相まってまるで幻のようでした。
終演後、CDの販売をしていたKennethに声をかけ福田組というビッグバンドのことを紹介して、君の譜面は売ってないの?と聞くとスマートフォンを取り出すKenneth、メールアドレスを伝えるとレコーディングの譜面一式のDropboxのリンクが送られてくるという今までに体験したことのないラフな譜面共有に出会いました。
福田組のYoutubeのリンクを送ると、いつか共演しようというメッセージが来て正直言っている意味が分からず、何度も確認したのを覚えています。
そこから月日は流れ、Gabriel Santiagoとの共演を果たし味をしめていたころ、再び中川ヨウさんから連絡がありました。
「再来年慶應でジャズの講義をやります。そのプレイベントとしてKennethと福田組のライブを慶応でやりませんか?」
そこから、主に慶應アートセンターの粂川先生のご尽力と私の多数のわがまま、ケネスの奔放さとヨウさんの求心力によって何とか形になったのが、本日の公演と明後日の24日の慶應アートセンターでのイベントになります。
特に粂川先生の各方面への手回し、面倒な手続きの数々には本当に頭が上がりません。世の中というものは一部のこういう人たちのおかげで、私のようなちゃらんぽらんな人間が生活できているのだなぁ、と申し訳なさとありがたさでいっぱいの気持ちになっています。本当にありがとうございました。
こうして何とか辿り着いた公演がご来場いただいた皆様の次への一歩につながる何かになれていれば幸いです。
本日はご来場いただき誠にありがとうございま<した。
<ポリリズム答え合わせのコーナー>
M.1 Merry & Esther 5/4を基調とした変則拍子中盤は5/4の1小節を7等分した疑似7拍子、他7/4、11/4等
M.2 M/S Memories 4/4と3/4を行ったり来たりしているだけです
M.3 Mandelbrot 6/8+6/8+5/8と、6/8+5/8+5/8の二つのセクションで構成されています。言うまでもないことですが、6+5+5は16で4で割れます。
M.4 Thousand Days 11/8と5/8を行ったり来ているだけです。
M.5 Same Sun. New Light/ M.7Tucked In まごうことなき4拍子です
M6 前半は7/4 × 3小節+3/4 の21/4拍子です。もちろん 24を1.5(付点四分)で割ると16です。
Fukuda-Gumi Jazz Orchestra
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