Initial Truss Sextetの話
Otomo Ryo Initial Truss Sextetは2018-2020年ごろ大友遼が活動の中心としていた自身の6tetの名前だ。
Trombone:大友 遼、Trumpet:堀 京太郎、alto sax 萩原 優の3管にpiano:布施 音人,bass:勝矢 匠 ⇒ 小池 勇輝(Yuki Atori),drums:秋元 修という布陣。
当初はOtomo Ryo Sextetとして、SF Jazz Collectiveの楽曲やDavid Binneyの楽曲を中心に演奏するバンドだったが、徐々に大友自身の作曲を演奏することが増え、Otomo Ryo Initial Truss Sextet に名前を変えた。
ピアノ・ベース・ドラムの3人編成のリズム隊と、トロンボーン・トランペット・アルトサックスの3管編成の組合せを、三角形を基本単位とする建築工法になぞらえたバンド名だ。
三角形を基礎単位としてあらゆる構造物を築き上げるという発想はバンド編成だけを意味するものではない。
大友の作曲にはあらゆる側面でその構造的思考が見え隠れする。
三連符に様々な補助線を引くことで、楽曲の構造を自在に変形させていく様は彼の音楽を構造物(あるいは建築物)のようにとらえる特異な感性にあるのかもしれない。
今回福田組で演奏する楽曲はどれも、Initial Truss 6tetの為に書かれた楽曲を大幅に(それはもう大幅に)アレンジを加えたものだ。
6tetでの演奏はYouTubeにレコーディングされたものが2曲(Mandelbrot, Immelmann Part.2 Dance)、ライブ動画や断片的な動画が20本ほどアップロードされている。
6tetでの演奏ではより、作曲の構造的なアイディアが見て(聴いて)とれるので
、28日のライブまでに見ておいてもよいかもしれない。