できないことは落としどころを見つけよう~ブラインドと私と“クッ”~
今日は時間を無駄にした話をしようと思う。
我が家の窓の一部には、紐で上げ下げするブラインドカーテンがかかっている。
ふたつの窓に設置されているのだけれど、片方のブラインドだけ、いつもロック(好きな位置で止める)ができない。
ほかの家族は全員できるのに、私だけできない(笑)
家族にやり方を聞くと、いつも「紐を横に“クッ”としたら止まるよ」と教えてくれる。
そのときは家族のデモンストレーションを見ながら「なるほどね~」となるのに、いざ実践すると驚くほどできない。
紐をひっぱって上げるところまではできるのに、最後の“クッ”がうまくいかないのだ。
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自分の「ブラインド苦手問題」が発覚してから、ブラインドが下がっているのを見るとすこし憂鬱になる。
今日もその状況になってしまった。
さあ、ブラインドを上げるのに挑戦するか、もう下げたままでいくか、選択のとき。
外の景色に飢えている在宅ワーカーの私は、果敢にトライすることにした。
でも何回やっても、やっぱりできない(涙)。
まるで新米の海賊のように、全身で紐をひっぱりながら右に左に動くも、時間だけが虚しく過ぎていく。
ここがアルビダ ※ の船なら、確実に金棒で殴られている。
(※漫画『ONE PIECE』にでてくる女海賊。基本的に恐怖政治。)
以前、親戚の子どもが涼しい顔で紐を操っていたのをみたので、力の問題ではないはずだ。
高さの問題かと思い、椅子に乗って紐を高い位置からクッとしてみたが、ブラインドは無情に床に垂れ下がっていく。
ここまできてあきらめるのもなぁと思い、ネットで検索してみたけれど、結局は「右か左に“クッ”と、ひっぱってください」みたいな答えに行き着く。
“クッ”ってなんだよ……! でも自分も「シュッとした顔の」とか、たまに言いそうになるから責められない(関西人あるある)。
再び格闘するも、全然いうことを聞いてくれないブラインド。
これ以上ムダに格闘すると、ブラインドが止まる前に私の思考が止まりそうなので、あきらめることにした。
その代わり、ブラインドを下げたままでも光が入るように、スリットの角度を変えることに。
落としどころがみつかって一安心だけれど、久しぶりに時間を無駄にしたなぁと思う。
ブラインドの件は、私の練習不足と覚えが悪いせいかもしれない(というか、そう)。
けれども、人間どうしても苦手なことはあるのかもしれない、とも思う。
これからは「できないものはできない」とあきらめて、早めに落としどころを見つけよう……。
こんな時間を無駄にするエッセイを、最後まで読んでくれてありがとうございます(笑)。