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できないことは落としどころを見つけよう~ブラインドと私と“クッ”~

今日は時間を無駄にした話をしようと思う。

我が家の窓の一部には、紐で上げ下げするブラインドカーテンがかかっている。

ふたつの窓に設置されているのだけれど、片方のブラインドだけ、いつもロック(好きな位置で止める)ができない。

ほかの家族は全員できるのに、私だけできない(笑)

家族にやり方を聞くと、いつも「紐を横に“クッ”としたら止まるよ」と教えてくれる。

そのときは家族のデモンストレーションを見ながら「なるほどね~」となるのに、いざ実践すると驚くほどできない。

紐をひっぱって上げるところまではできるのに、最後の“クッ”がうまくいかないのだ。

***

自分の「ブラインド苦手問題」が発覚してから、ブラインドが下がっているのを見るとすこし憂鬱になる。

今日もその状況になってしまった。

さあ、ブラインドを上げるのに挑戦するか、もう下げたままでいくか、選択のとき。

外の景色に飢えている在宅ワーカーの私は、果敢にトライすることにした。

でも何回やっても、やっぱりできない(涙)。

まるで新米の海賊のように、全身で紐をひっぱりながら右に左に動くも、時間だけが虚しく過ぎていく。

ここがアルビダ ※ の船なら、確実に金棒で殴られている。

(※漫画『ONE PIECE』にでてくる女海賊。基本的に恐怖政治。)

以前、親戚の子どもが涼しい顔で紐を操っていたのをみたので、力の問題ではないはずだ。

高さの問題かと思い、椅子に乗って紐を高い位置からクッとしてみたが、ブラインドは無情に床に垂れ下がっていく。

ここまできてあきらめるのもなぁと思い、ネットで検索してみたけれど、結局は「右か左に“クッ”と、ひっぱってください」みたいな答えに行き着く。

“クッ”ってなんだよ……! でも自分も「シュッとした顔の」とか、たまに言いそうになるから責められない(関西人あるある)。

再び格闘するも、全然いうことを聞いてくれないブラインド。

これ以上ムダに格闘すると、ブラインドが止まる前に私の思考が止まりそうなので、あきらめることにした。

その代わり、ブラインドを下げたままでも光が入るように、スリットの角度を変えることに。

落としどころがみつかって一安心だけれど、久しぶりに時間を無駄にしたなぁと思う。

ブラインドの件は、私の練習不足と覚えが悪いせいかもしれない(というか、そう)。

けれども、人間どうしても苦手なことはあるのかもしれない、とも思う。

これからは「できないものはできない」とあきらめて、早めに落としどころを見つけよう……。


こんな時間を無駄にするエッセイを、最後まで読んでくれてありがとうございます(笑)。


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