【日本人は専守防衛を捨てたいのか】
6月18日記者会見で安倍首相が、イージス・アショア配備の中止と、敵基地攻撃能力保有の検討を表明しました。
結局こうなるから、憲法を守りたいなら、専守防衛を維持したいなら弾道ミサイル防衛とJアラートの組み合わせ、ひいてはイージス・アショアのアプローチさえも高かろうが安かろうが大事にすべきだと、僕は申し上げ続けてきたのです。専守防衛は戦術的に容易ではないし当然に高コストになる。それでもその姿勢が大事なら容易でなくても、高コストでも貫くべきではないのか。合理的かつ予防的、低コストで容易な道を選ぶなら敵基地攻撃能力保有となるに決まっています。イラク戦争のブッシュ・ドクトリン、新しい安全保障思想「予防戦争」の論理、セキュリティのための戦争と同じです。
日本の尖閣諸島の防衛と中国船排除は重要です。竹島の奪還も大事です。北方領土の返還のための外交努力も必要です。しかし、それらと北朝鮮ミサイル基地を先制攻撃することは全く別の論理です。様々な可能性、オプションの検討と議論はあってよいと思います。しかし、結果として結論として、日本が敵基地攻撃能力を保有することには反対します。