【9/11アメリカ同時多発テロ事件20年】
今日9月11日でアメリカ同時多発テロ事件から20年。アルカイダのメンバーによる4機の旅客機ハイジャック自爆攻撃により約3000人の市民が死亡しました。この日からアメリカも世界も大きく変わり、アフガニスタン戦争、イラク戦争と続く、対テロ戦争の時代が始まりました。
個人的には大学院生時代、1997年に立ち上げられた警察政策学会・テロ対策研究部会に最初から参加させていただき、鶴木部会長を中心に河本先生、宮坂先生らのもとで世界のテロリズム、テロ対策のあり方を学びました。当時からビンラディンやアルカイダの動向を分析し研究して議論する先進的な研究会でした。それまで日本にはテロ対策研究というものは存在しませんでした。当時も東京大学でもテロ対策研究はタブーであり、鶴木先生は違う研究会の名前で会議室をとり研究会を開催するような状況でした。
そんな中起きたのが9/11テロでした。夏休みのゼミ合宿の帰り、研究室に寄りテレビをつけた瞬間に生中継が始まり、その映像に衝撃を受けると同時に、「ついにきた」「やられた」という思いで怒りが込み上げました。世界中の市民にテレビ中継を見せつけるスペクタクルと劇場型テロリズムの完璧なプロット。アメリカはテロ対策のために大きな国家改造、制度改造を実行しました。
イギリスに、ドイツに、アメリカにテロ対策、インテリジェンス、安全保障の研究のために赴き、コロンビア大学戦争と平和研究所に留学して、その後テロ対策とインテリジェンスの論文で博士号ももらいました。ロバート・ジャービス教授、リチャード・ベッツ教授、ブリジット・ナコス教授、ブルース・ホフマン教授たちから多くのことを学びました。
あれから20年、アフガニスタンからアメリカ軍完全撤退でタリバン政権が復活、一回りしてふりだしに戻りました。世界の安全保障、テロ対策のためにこれからも研究を続けます。
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