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前大統領テロ警護ミスか?

容疑者とトランプ前大統領との距離、約130m前後なら、プロのスナイパーなら容易に標的を仕留められる距離である。だからこそ、演説会場からこの距離にある容疑者がいた屋根上は、要人の警護隊、地元警察の連携で事前に確認され、封鎖されなくてはならなかった。それが要人警護の基本であり、警備態勢の構築である。これを危機管理学では「セキュリティ」という。
それができていなかったため、または不十分であったため、今回20歳容疑者はこの場所に入り、トランプ前大統領を銃撃することができた。それを許したこと事態が警護隊や警察の過失であり、失敗である。
日本においては、首相や元首相クラスでは、また選挙中なら尚更ここまでの警護、警備は行わない。だからこそ、安倍晋三元首相銃撃事件や、岸田文雄首相襲撃事件は起きた。しかし、日本でも天皇陛下や皇室警護ならそこまでやるし、外国要人を集めたサミット等の警護ならそこまでやるのが実態である。
アメリカでは大統領警護や、大統領選挙キャンペーンならば通常そこまでやるはずであるが、今回なぜその警護計画、警備態勢にミスが起きたのか、これから調査、研究による解明が必要不可欠である。
(※この記事は朝日新聞デジタルのコメント・プラスに日本大学危機管理学部・福田充研究室がコメントした記事を一部加筆修正して転載したものです。)
https://www.asahi.com/articles/ASS7G1BR9S7GBQBQ0SBM.html

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