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BSフジ「プライムニュース」出演。戦術でなく戦略によるコロナ対策を。

 昨夜5月21日(木)のBSフジ「プライムニュース」に出演いたしました。テーマは近畿3府県宣言解除の危機管理と経済対策。ありがとうございました。小野寺元防衛大臣と玉木国民民主党党首、僕の考えは実は非常に近く、共感し合える議論ができて嬉しかったです。隣の別スタジオからのリモート出演で発言が難しかったですが勉強になりました。いつもよりパフォーマンスが悪くすみません。
 昨夜は本来予定では10分で流すはずの黒川氏辞任問題の議論が昨日のタイミングではやはり重要でゲスト3人で議論できるテーマだったので盛り上がってしまい40分やったために、本来用意していた新型コロナ対策の詳細があまり議論できませんでした。黒川氏検察庁問題は独立して1回丸ごと番組でやるべきですね。
 本当は昨日は緊急事態宣言解除で、経済活動再開と、ニューノーマル(新しい生活様式)の具体的両立でどうやって新型コロナを長期的に克服するか、その戦略と戦術を議論する回だったのですが、ニューノーマルのあるべき姿とリスクコミュニケーションのあり方について、中心部分が時間がなくなりカットになりました。必ず次やらせて欲しいと思います。
 僕の説明が下手で悪いのですが、僕は安倍政権をディスっているのではありません。助けたい支えたいのです、国民市民のために。周りが「ゼロリスクはない」「受容可能リスクにして経済優先へ舵を」と言わないと、今後予測される宣言と解除の繰り返しの日本型モデルでは長期化するだけで終わらない負け戦になります。
 「命を守る」とか「医療体制を充実させる」「3密を避ける」「治療薬が出来るまで時間稼ぎ」は戦略ではありません。「戦争に勝つ」「兵器生産体制を充実させる」「食事をとってよく眠る」「新兵器ができるまで時間稼ぎ」が戦略でないように。これも戦略のうちと思い込むのが日本人の戦略観の欠如です。安倍政権は明確な戦略を国民や社会に示さず、小さな戦術の積み重ねだけでこれまでやってきました。昨日僕が番組で申し上げたのは、もう今後の第二波、第三波の長期戦はこれまでのように戦略なしの、ハードでもない、ソフトでもない、のらりくらりの日本型モデルではやっていけない、ということです。可能性としては、このままのらりくらりで偶然ウイルスの感染拡大が止まるかもしれません。その偶然に賭けるのは政策でも戦略でもなく不作為です。日本では集団免疫などまだ夢の夢です。
 そしてこれは敵が同じ人間である戦争ではないのだから戦略を隠す必要はないのです。社会全体で協力して乗り越えるべき感染症対策だから、民主主義社会だからこそ、国民市民に本物の戦略を示して了解と協力を得るリスクコミュニケーションが必要なのです。
 そのことを申し上げたかった次第です。小野寺さんに番組中かなり噛み付きましたがすみません。小野寺さんは本当に紳士で誠実な方で尊敬していますので、申し上げました。小野寺さんは聞いてくださり、番組前後の控え室でも本当に有意義な議論ができありがたかったです。小野寺さんも玉木さんも考え方は近い、自民党も国民民主党も維新ももっと政策協力できるはずだと思います。自己利益のための離合集散でなく、理念による政界再編を望みます。皆様ありがとうございました。


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