公開まであと4日。
上田耀介編
14回目の本日は、スペシャルアクターズのシナリオ担当・田上陽介役の上田耀介(うえだようすけ)さんをご紹介。
耀介の魅力は”低血圧感”
必要最低限のエネルギーで日々を生きているような省エネ感が味です。
鋭い三白眼と表情の乏しい顔。シュッと、というよりはぬっとした長身。
ほとんど口を開けず、ボソボソとした喋り方。淡々と、そして飄々とした身のこなし。
初めて耀介に会った時「あ、やばい奴来た」と思いました。
オーディション会場は土禁だったのですが、耀介の足元を見るとヒョウ柄のスニーカー。
恐る恐る土禁であることを伝えると「あ、持参した上履きです」との返答。
いや、真面目なんかい!
人間っていうのは単純なもので、強面の人がちょっと普通のことをしただけでいい奴認定してしまいがち。
私も案の定、意外といい奴そうだなと思いました。
耀介は独特な省エネ感から、なんでも淡々とこなしてしまいそうな雰囲気ですが、全然余裕で不器用です。
稽古中も何か沼にはまってしまって演技が迷走してしまったり、稽古の場所が変わったら場所見知りしてしまって演技の質が変わったり。本当に本番大丈夫なのか?とすごく心配したのを覚えています。
けど、本番は色々考える余裕もなかったようで、無心で演技できたようでした。それが本来の耀介の味を引き出していたと思います。
自分の感情を表に出すのが苦手な耀介。
けど、今回の撮影を経て、笑顔も増えて顔つきも穏やかになりました。
耀介だけリハビリ施設に通っていたかのような変貌です。
最近はうちの息子のシッターをしてくれることもあるのですが、息子が耀介の名前を呼ぶだけで「わー、名前呼んでくれたー。嬉しいー」「くっついて来てくれたー、可愛いー」と抑揚のない淡々とした声で言っております。
実際の耀介は頼りない部分も多いですが、あの独特な佇まいから、見事にスペシャルアクターズの頭脳・田上を演じております。ぜひスクリーンではかっこいい田上をご堪能ください。
映画「スペシャルアクターズ」公開まであと4日。
明日は富士松鮎役の北浦愛さんを紹介します。