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(カメラ雑談)4ヶ月かかって、やっとテスト撮影終了! オリンパスPEN D3


日本橋の中古カメラ店のジャンク台で見つけた、自身初のハーフサイズフィルムカメラのオリンパスPWN D3。
その出会いと清掃の様子は前回アップロードした通りです。


テスト撮影が4ヶ月もかかった訳

直ぐにフィルムを装填して、キチンと撮れるのかテスト撮影を始めたのですが…
カバンに入れて事ある毎に撮っていたつもりなんですが、何でしょう。
何故か大事に撮るんですよね(笑)
デジタルカメラやスマホみたいにパチパチ撮れない。頭の片隅にフィルム代や現像代のコストの事考えているのかな?
確かな事は、フルマニュアルなんでシャッター押すまでの段取りが多い事。
先ずは目の前の撮りたい被写体の明るさを確認して的確なシャッタースピードと絞り値を決める。次にファインダーを覗いて構図を決める。最後に構図の中でピントを合わせたいものまでの距離を自分で目測して数字で合わせる。
ここまでやって、やっとシャッターを押せます。
こんな撮影お作法を毎回やる訳だから、結果的に1枚1枚丁寧に撮る事になった訳です。
もう一つが、本当に死ぬほど枚数が撮れるという事。
ハーフサイズなので、フィルムの指定枚数の倍撮れます。
今回は36枚どりを入れたので、単純に72枚撮影できる訳です。
現像が上がってきて、ネガフィルムを確認して、撮ったコマ数見たら79カットありました!(笑)

プリントせずにCDへデータ書き込み

現像は地元で未だ細々と営業を続けてるDPE店でお願いしました。
ハーフで撮るとプリントやデータ上では2枚1組になってしまうと聞いていたので、発注時に確認したら大丈夫と言われチョット安心。
プリントはせず、現像とCDへのデータ書き込みでオーダーしました。
1時間後に出来上がり、直ぐに自宅パソコンでデータを読み込みました。
画像は16baseという高画質モードでデータ化されていて解像2048X3072。
約630万画素相当で、前回大手チェーン店で出した時に4base相当での書き込みだったので大満足でした。
クォリティですが、色合いは懐かしいフィルム調ですね。エモさは半端でないですね。
ただ、高画質でクリアなデジタルカメラの画像になれているからでしょうか、細かなノイズの様な粒状感がかなり乗ってました。
富士フィルムのミラーレスカメラはこの粒状感を電子的に加えるグレーンエフェクトが付いているくらいですから、そういうものなんでしょう(笑)
この後、ご紹介する作例は色合いなどは無調整で、粒状感だけを少し抑えてあります。

これが今回のNO.1

隣町のイベントに来てた大道芸のお姉さん

生演奏系の大道芸人さん。
空の色が何とも綺麗に出てます。
そして全体としてコントラストが低く温かみのある色味。
手のぶれ具合見るとシャッタースピード結構落としたかもしれません。

その他の作例

人形町の陶器市
人形町の陶器市

ピントは0.8mからの完全目測。
これは職業柄、自信があります(笑)。
フォーカスレバーの1,2m、3mにクリック感があり、慣れると数字を見なくても指の感覚だけで大体合います。
小皿の写真は最短のほぼ0.8mだったと思います。

銀座の天賞堂
神保町のショーウィンドウ

2枚共、絞り開放付近での近接撮影ですが、何とかピンと来ているようです(笑)。
ハーフといえども、この状況だと結構ボケ感もあります。

大丸のデパ地下

この飴作りの実演も絞りほぼ開放。f1.7の明るいレンズのおかげでボケ感良い感じに出ていました。

テスト撮影終えて

中古カメラ店のジャンク台に並んでたカメラですから、ちゃんと撮影できるのか正直不安でした。
でも、上がってきたネガフィルムはコマ間も正確だし、露出も正確(シャッターと絞り羽が正確に動いている)。そして光漏れも無く、レンズも問題なし。
基本的には「しっかり撮れるカメラ」でした。

合わせてフィルムの値段が高騰している昨今、お手頃にフィルム独特の世界を楽しむためにはハーフサイズのカメラは有りだなと感じました。
そう毎度毎度は使いないでしょうが、カバンに忍ばせるカメラとして使えそうです。

2024年12月13日



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