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【現代麻雀への道】53 脱衣麻雀の誕生

脱衣につながる2つのルーツ

脱衣麻雀の歴史は、その親ともいえるコンピュータ麻雀が誕生するところから始まる。

40年近く前となる1981年、ゲーセンに「ジャンピューター」が登場して大ヒットした。これこそ世界初の商業化されたコンピュータ麻雀だった。

今ならゲーセンで麻雀といえば脱衣である。だが、「ジャンピューター」はタイマー式のベーシックな2人麻雀だった。コンピューターがアガったときや、自分が長考したときには持ち時間が減ってゆき、自分がアガったら回復するようになっていた。

けれどもゲーセンはちょっとした遊びの場であって、真剣に麻雀を打つところではない。そんな隙をついたのが脱衣だった。だがその前に家庭用ゲーム機についても触れておこう。

2年後の1983年、任天堂からファミコンが発売される。ソフトのラインナップには最初から「麻雀」が入っていた。

その背景には任天堂の戦略があったという。ファミリーコンピュータという名前通り、任天堂はファミリー、つまり家族向けの娯楽を狙っており、子ども向けのソフトだけにはしたくなかった。そこで父親世代 のために「麻雀」を入れておいたのだ。

ファミコンはわずか1年で市場を制圧する。勝因のひとつには父親世代の囲い込みがあったという。

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