【現代麻雀への道】47 積み場のルーツ
積み棒のルーツはダブルアップ?
積み場とは何だろう。それが今回のテーマである。
積み場は感覚的に理解しやすいのではないか。親が連荘(レンチャン)するたびに、1本場、2本場とステージが上がってゆく。そして連荘している側は気合いが高まってゆき、連荘されている側は「ヤバイぞ」と切迫感が高まってくる。わかりやすいシステムだ。
じつは積み場には2つのルーツがあるという。1つは親が連荘していることを忘れないための目印として(現在と同じだ)、そしてもう1つは、親にこれ以上連荘させないという懸賞の意味からである。
この2つ目は、古い用語で「拉荘」(ラーチャン)といった。連荘している親にこれ以上連荘させないと子が宣言して、卓上に百符を出すものだった。
宣言どおり連荘を阻止すれば親から百符もらえるし、親にもう一度連荘されてしまったら、この百符を親に取られてしまう。
この挑戦を親は拒否することができなかった。また脇の2人がアガったときには引き分け扱いとなり、この百符は無傷で戻ってきた。
このルールでは2本場には2百符を、3本場には3百符を賭けられることになっていた。そこで何本場であるかを示す目印として、親は百存棒を卓上に出していた。
子も「拉荘」を申し込むときには百存棒を出すわけだ。すると、みんなが出す状況が発生してまぎらわしい。そこで親だけが出すように統一されていった。
最初のころはツモアガリしても出アガリしても百符だったが、しだいに出アガリしたときには3人分として3百符を払うようになった。こうして現在の形となったのだ。
こんなポーカーでベットするようなルールこそ、積み場のルーツなのである。
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