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受験勉強の効用
今、漫喫で「二月の勝者」を読んでる。中学受験漫画ですね。
受験勉強することの最大の効用は、何かを頑張って上達する技術が高まることだと思う。たとえば麻雀とかダンスだって、受験勉強を頑張ってやった人のほうが上達するスピードは早いんじゃないか。
…と思うんだけど、娘1号のケースを考えてみるとそうでもないのかな。
娘1号は大学受験時もすべて塾頼り。自己マネジメントできてなかった。
自己マネジメントとは具体的には、自分は何ができてて何ができてないか、何が必要かという自己分析。そして、何をどんなふうにやればいいかという戦略の構築。これが全部、塾に丸投げだった。
勉強自体はできたんだよな。
はたから見てて、何かを上達するスキルを高めた感じはなかったから、そこに限界があるって思ってたんだけど、10年したらそれが変わってた。
20代後半になって最初の会社を辞めてから、しばらくの期間は勉強して資格を取ってた。それが簿記二級と宅建。あまり金を使いたくないから独習したという。
簿記二級はまーまーの作業ゲーだけど、宅建は難関資格の一角とされてるじゃねーか。すげーな!
独習スキルはいつどうやって身に着けたんだ? ちょっとびっくりした。親の知らないところで子は育つわ。
もしかすると、今は受験産業がめちゃくちゃ発達してるから、自己マネジメントする必要ないのかもしれん。塾に丸投げしちまうのが最速で。
もうひとつ思いつく説明として、親の金なら平気で使うけど、自分の金を使うとなったら努力して削減するんじゃないか?という考えもありえると思う。でも、これははたから見てて、そんなふうには見えなかった。親の金なら気楽に使えるの部分は間違ってないけど、大学受験時に自力でできそうには見えなかったから。
この事例から言えること。それは、受験勉強の効用は努力して上達する技術を学ぶことって俺の持論は時代遅れじゃないかってことだ。
今の時代もはやそんな効用は消滅し、受験勉強して得られるものは勉強できるようになる以上のもんじゃないのかもしれん。
実際ね、いろんな大人を見てて思う。
地頭が悪い人は勉強できない → これは正しい
勉強できた人は地頭がいい → これはそうでもないように思う
勉強できた人≒優秀という図式はあまり成立してないように感じられる。
人間の心のありようとして、知恵とハートの両方が必要だ。受験勉強できた人って、知恵、知識を優先しすぎて、ハートがしぼみきってるケースをよく見かける。人生の早いうちから守りに入りすぎだろって。
大人になってみると、チャレンジングな生き方をしてる人のほうが頭の働きもよくなってるように感じられる。
受験勉強を頑張って合格という成果を達成したことは素晴らしいことのはずなのに、その経験は本当にあなたを幸福にしてるんですか?って見えてしまう。
受験勉強っていいものなんですかね?
そういえば、初老になって改めて学歴厨が再燃してて、こんな新刊↓を読んだわ。
学歴マニアって自己客観視できてない人が多い印象だけど、じゅそうけんはいいな。
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